男性同士の以下のような会話があります。
生まれも容姿も中級ていどが理想の女というものだな。
おごっておらず、信頼できるしうわついていない。
下手に容姿がいいと浮気心に悩まされるし、気ぐらいも高くては面倒くさい。また、頭が良い女も考えものだ。学者のように博識で頼りになる女と付き合ったことがあるが、口臭がひどくて別れてしまった。女は外見より心であるが、極端にブサイクもだめだ。自分に自信がないせいか、疑い深くて面倒なのだ。中くらいがいいよ。
で、こりゃなにかというと、源氏物語の、はじめのあたりにでてくる「
雨夜の品定め」というくだりです。光源氏が友達とダラダラだべるシーンなんですが言いたい放題です。
「中級こそが優良物件」という鉄板の女性感って中世からあったんですね。
それっておそらく、真理なのでしょう。
おもしろいのは、このあとの人生で光源氏はフツーが良いとかいっときながら、中級(とはいえ庶民ではないが)の女性と付き合うも、小馬鹿にして、見下す性分が抜けず、長続きしないのです。
光源氏が唯一執着した女性は、死んだ母親にそっくりだった継母に、にてる(ややこいな)。という理由で10歳の時さらって育てて結婚した紫の上だけてすが、その紫の上でさえ最後は光源氏の女性関係の悩みからくるストレスで病死させてしまいます。
源氏物語からは、美しく、聡明で才能にあふれる野心家とは、けっして女を幸せにはしないろくでなしである。
しかしそれも含めて美というものですよなあ。
っちゅうことを学んだものです。
Simejiの入力テスト、おわり。
(ΦωΦ)フフフ…