2011/07/23

女性が参加しやすいITイベントの作り方について

編集長直々にお詫びのメールもちょうだいしたので、取材対象としての意見というか、感想を書きますね。
元記事
http://engineer.typemag.jp/entra/2011/07/-it6.php


矢野はぜんぜんいらっともきませんでした。
だいたいパブリックイメージとしての女性ってのはこういうもんだろうな、というくらいでした。
取材と編集を担当したKさんにはお会いしているので悪気があってこうなったわけでないのはわかります。たぶん、ほんとにいろいろ面白いと感じてくれたのでしょうが、それを表現する言葉がなかったんだとおもいます。
人間わけのわからないことに遭遇すると、自分が知っている何かに例えて理解しようとしますから、そういう力が働いたんだろうなー。くらい。
女性だけであつまって、たのしげに、時には真剣にITの話をしている。なんか理由が欲しいですよね。なんでそんなことしてんの?って思いますよね。

自分の話をするならば、速い話が反抗の1スタイルです。
IT業界って女性少ないよねー。Androidって女性ユーザーいないよねー。難しいことって女性にはわかんないよねー。

いやいやいやいや、そんなことないから〜。いるから〜。すきだから〜。わかるから〜。

という。あらがいたいんです。
もっというと、私の周りの女性は女性と男性の差をそんな強く意識したりしてないです。
男か女かなんてそんな重要じゃないですよね?面白い人間か、そうでないかじゃないですか?
わたしはそういう固定観念にあらがうことが楽しいので女子部をやっています。
あらがっているんだからどう思われようと全然かまわんのですし、うまく伝わらないことだってあるサ。という程度の出来事でしたので、だれも謝ったりしなくていいんですよ。
これからも誇りを持ってあがらいますので、
みなさんも誇りを持っておつきあいください。

2011/07/08

Android向けカメラアプリ 6x6cm(ロクロク)βをリリースしました

Androidのカメラアプリが少ないので、作ってみました。
ずっとギーク系ガジェットと言われてきたAndroidも、ユーザーの顔ぶれは実に豊富になってきましたね。私自身どんなふうにAndroidケータイを使ったらいいの?とか、スマートフォンって何が楽しいの?と質問される機会がとても増えました。
そこでよく回答するのがカメラアプリを使うことです。

自分が経験した楽しい瞬間とか、きれいな風景、かわいい何かとかって、写真に残したいじゃないですか。それら大切なシーンをあとで見返しては「あーあれはおもろかったなー」とか「うまかったなー」とか思う。で、21世紀になってカメラとケータイが合体してからというもの撮影のハードルは下がり楽しみかたは広がっています。
そこで常にインターネットにつながっているAndroidやiPhoneが登場して、今度はネットとカメラが合体したと。そうなると「あーあれはおもろかったなー。」にくわえて「ねーみてみて」が、むちゃくちゃ簡単に出来るようになった。
しかも、SNSという「ねーみてみて」専用施設のようなサービスと連携すれば、あっというまにリアルな行為がネットに置き換わって、写真を撮るモチベーションもさらに上がったのであります。しかも
「みてー」「おーいいね!」「良いところでしょ?」「私もそこ行ったことある!」みたいに写真を中心としたコミュニケーションにまで発展。イベントが写真にくっついてきたというまさかの体験が発生してすごい楽しいわけです。これぞスマホライフの本命。これがスマホを使う一番わかりやすくも楽しい理由だとわたしは考えています。

ところがです。上がったモチベーションのおもむくままに写真を撮りまくって共有しまくっていたら、本来大切だったはずの、写真を撮るための原動力だったはずの「あれはおもろかったなー」という「見返し行為」がめんどくさくなっていることに気付いたのです。
つまり、なんか写真を中心とした会話(イベント)があっちこっちに散逸しているために、自分の写真でありながら、いちいちあっちこっちのサービスを見に行かなきゃならないという。

写真はソーシャル化しても自分の想い出として手元に置いておくのが自然だよね。というわけで作ったのが6x6cm(ロクロク)です。(6x6cmのアイデアまとめ図)


まずは普段使いのカメラアプリとして、お手元においていただければ幸いです。
普通に12種類のエフェクトを搭載していたりして、使いやすいです。
そしてリリースしてから育てられるのがAndroidアプリの醍醐味。ご意見、ご要望も頂戴できるとありがたいです。
Good picture and communication will make your day!!

よりくわしい機能については6x6cmのサイトのニュースをぜひごらんください。開発チームの身長差が30cmくらいあります。

2011/07/04

デザイナーちゃんとプログラマーちゃん

アプリ制作において新しいデザインを生むのはやっぱプログラマのほうですね。
デザイナはどうしても概念を「かたち」に置き換えて理解するクセがあります。たとえばアプリの画面フローなんかを作るときにすでに頭の中では画面と画面が、なにがしかの概念を表す構造図になって関係しあったりしてます。構造図になっていること自体は悪くないんですが、何か新しいものを作ろうとする時、構造にあてはめて考えようとすると結構陳腐というか、アイデア的に弱い感じになりやすい気がしています。うまくいえませんが「デキル前からすでにかたにはまっている」というかんじです。デキてからの仕事としてはデザイナに負う部分は大きいのですけどもね。

基本プログラマちゃんの頭の中では構造なんかは眼中になく、それこそ設定した目的を、なかば場当たり的に処理する過程で必要な画面が、適当にフローして、結果を吐く。それが結果的になにか既存の構造に似てるね、とか、例えばこういうことだね。とは言えるだろうが、プログラマ自体は「たとえばこうだ」と思ってないのが面白いですよ。

優秀なプログラマちゃんは「めんどくさいことが嫌いだからプログラマになったんだ」というし、デザイナちゃんは「めんどくさいことが好きだからデザイナになったんだ」と言います。
プログラマの作ったモノは使いにくいとはよくいいますが、それはその発想をうまく周りが生かしきれていなかったからだとは言えないか?と、なんか妙にそのあたりしつこく考えてみたくなりました。

と、こんなことを考えたのは、名古屋工業大学 岩田彰研究室、名古屋大学 安田研究室、愛知県立大学 小栗研究室、株式会社NTTドコモ東海支社(以下ドコモ東海支社)による産学共同プロジェクト「NEXT COMMUNICATION FORUM(以下NCF)」の活動のお手伝いとして、7月2日、3日の2日間、UI基礎セミナーを担当したせいですね。。そこで学生さんたちにUIとかそもそもデザインするってこういうことですよ。というお話をしてきたのであります。
前半は座学で、後半は画面遷移図と手書きのUIラフスケッチの作成をしてもらいまして、講師担当者ともども大変楽しい時間をすごさせてもらいましたが、そのときその場には学生プログラマと学生デザイナーが、分け隔てなくそれはそれは楽しそうに意見をやりとりしていたものですから。

デザイナはデザイナで形にこだわっていいし、プログラマはプログラマで形なんかどうでもよいってスタンスでいい。だってそれがお互いの役割だもの。



あなたはあなたのままで良いのです。という真理を映画化するとこうなる。という名画でゲイの教典的作品「 The adventures of Priscilla, Queen of the desert」のオープニング。子供も生まず、贅沢をして、華やかな人生を歩んだけど、本当のあたしが見つからないの..というキツいぼやきを美しく歌い上げることから始まり、最後はバカボン並みに「それでいいのだ!」で締まりますのでeverything gonna be alright!大丈夫でーす!