2014/09/05

「女性活躍担当相」の余計なお世話感

女性活躍担当相って何さ。
ネットで調べたのですが、よく分りませんでした...。
一人歩きしているこの単語ズバリでぐぐってみたのですが、さすがのGoogle先生も変なニュース記事を拾うばかりで内閣府の解説ページ的なコンテンツがまったく検出されません。
そもそもオフィシャルな解説は自民党のサイトにも無いようです。

わらにもすがる思いでWikipediaに行き

第二次安倍内閣(改造)

を参照しました。
ようするにこのポストは内閣府特命担当大臣のことであり、以下の3つのプロジェクトをリードすることが仕事のようです。

  • 消費者及び食品安全担当
  • 少子化対策担当
  • 男女共同参画担当

仕事多いですね。
で、それでもよくわからないのでなんとか女性の活躍促進とかで内閣府のサイトをあさってみたら、やっと内閣府男女共同参画局というのがひっかかって

女性の活躍促進

というのが出てきました。
ここに輝く女性のなんたるかが集約されているようです。

そのうちの1つ。

ポジティブ・アクション

をみてみました。
”ポジティブ・アクションについて、一義的に定義することは困難ですが、一般的には、社会的・構造的な差別によって不利益を被っている者に対して、一定の範囲で特別の機会を提供することなどにより、実質的な機会均等を実現することを目的として講じる暫定的な措置のことをいいます”
だそうです。管理職クラスの女性を30%増やそうという数値目標はありますが、この説明がちょっと難解で共感するのが難しい気がします。

ちなみにポジティブ・アクションのアクションそのものは厚生労働省管轄のようで、サイトもありました

ポジティブ・アクション(公式サイト?)

しかし、雇用者向けと被雇用者向けコンテンツが明確に分けられておらず、誰の課題を解決する場所であるのかが分かりにくい構成なのと、抽象論が多くて時間をかけて閲覧すると会社をクビになったり子育ての合間の大切な時間を無駄に取られてしまいそうです。

チャレンジサイト

単なるリンク集です。
コアコンテンツであるはずの「チャレンジしたい→働く」に遷移すると、いろいろな支援団体的なところに単にリンクを張ってあるのですが、上から2つが9月5日現在リンク切れしていて、切実な思いでクリックした人はさぞがっかりするでしょう。運用しろよ。

私は常日頃から女性も仕事を持つことで経済的に自立し、自由意志を発揮してあくまで自分の幸せのために子供をもうけたり、家族や社会と良い関係を築いたりすると素敵だと考えています。しかしながら「女性も経済活動に加担しよう」というメッセージがプロパガンダになると凄い違和感を感じます。
そのうち専業主婦がいる家を嗅ぎ付けた鉢巻きおばさんが「お国のためにあなたも社会に出て働くべきです」とかいってビラまいてったりしないだろうな。とか、優雅な専業主婦の理想的な生活を描く雑誌のVERYあたりが「代官山におしゃれバギーでお散歩ついでにランチですって!この非国民が!」なんて廃刊に追い込まれたりする社会は嫌だ。とか思う訳ですよ...。しないと思うけど...。

そもそも国策として「子供を産め」って他人に指図すること自体、大手を振って基本的人権の尊重を毀損することですし。
そもそも心底ではやりたくもないことをやらされるハメになった人ほど、その苦しみを他人様にも与えたいと思いがち。あたしだって大変な思いをしていままでやってきたんだからアンタもやりなさいよ病の人間が増えては困ります。
そういう意味で「女性活躍担当相」ってのは余計なお世話感がプンプンするなあ。と、思いました。

文句ばっかり言って申し訳ないです。



これぞまさに自由。ひげを生やして家事にいそしみ、全身タイツでロケットジャンプ。
生まれたからにはこうやって生きたいものですね。