2015/08/04

在宅勤務はできる人を見分ける手段かもな

人々の生活の多様化にしたがって在宅勤務というワークスタイルが尊重されるようになりました。
という趣旨の報道番組をみました。
在宅勤務というと、なんとなく雇用側が被雇用者の利便に配慮し歩み寄って、そのような特別な就労形態を「許容した結果」みたいに思ってました。
しかしなんとなく番組に登場する被雇用者の表情とか働きぶりをみて、
ああ、これはひとつの、やる気のある人間、もっとも雇用すべき人材を見分けるために有効な、雇用側の攻めの姿勢になり得るのだな。
と、感じました。

在宅勤務を選ぶ人の多くが育児を理由にしています。
自分も育児中ですが、ぶっちゃけ育児は仕事を持つ者にとって弱点です。
長時間労働がしにくいし、子供の病気とかイベントでスケジュールは振り回されるし、出張もままなりません。
いっそ仕事場を自宅にして、会社との往復時間も削減できれば育児との両立はかなりしやすいでしょう。

そうした利便がある一方で、育児をしながら(しないでも)実は在宅で仕事をするというのは簡単なことではないです。
まず、かなりの自己管理能力が問われます。子供と一緒に昼寝して起きたら夕方だった。では済まされないですし、そもそも自分の担当部分の作業進捗の報告は、かなり詳細にしないとチームメイトや同僚に多大な迷惑をかけるはずです。
在宅勤務というと自由気ままなイメージがありますが、実は人一倍他人に対して気遣いができる、コミュニケーション能力の高い人間でないと、務まらないです。
また、人並み以上にチームや組織全体の目標に対して強い貢献心がある人こそ、在宅勤務ができる人とも言えるのではないでしょうか。

自分自身の弱点をよく知っていて、それを克服するための仕事スタイルを積極的に模索する貢献的精神の強い人間を従えることが、組織にとってはメリット大きい。という切り口でそろそろ在宅勤務を語るのもいいんじゃないでしょうか。

で、いいこと言ってるようにみえますが、早い話が在宅勤務を取り入れてくれよう。という、残業の多い時短育児中被雇用者の利己的なつぶやきなのでした。