ご参加くださったみなさん、運営の皆さん、おつかれさまでした!
本セッションは矢野が参加したものは通算3回め。にもかかわらず常に新しい発見があってなかなか面白かったです。
セッションの基本的な内容は、原さんが独自システムで世界のウェブサイトのキャプチャーをとりまくる、ウェブページの表現の傾向が似通ってるものをクラスタリングして「流行りの表現」を割り出す。などという作業を経てトレンドを資料化。それを持って仕上げに登壇者らが資料をチェック、分析。という作業を経てセッションに組み立てる。といった内容です。
サンプル数が万を超えているためか、トレンド分析向け資料としての精度はけっこう高いです。
で、今回セッションで原さんが「つかみネタ」としてGumroadのページデザインが2010年に流行ったなつかしの「カラーバー」をもろに使っていて面白いね。という話をしていました。
「カラーバー」は2010年の年末のデザイントレンドで「あったねー(笑)」というくらい結構流行りました。その表現に2012年再会して意外な気がするね。という話だったのですが、私はこのネタからこういうことを想像しました。
あ、テンプレート買って作ったんだな、と。
ネットにはウェブページのテンプレを販売しているサイトがけっこうあって、そういうサイトで売っているページのデザインは、いわゆる「流行った」感じのスタイルを取り入れてることがよくあります。
さらにGumroadはアイコンもGlyphishのを採用しているし、logoは
Danubeあたりをちょっとアレンジしたか、このフォントの派生フォントをそのまんまつかっているかなんかかなー。と思います。
こうした例を上げて「デザイナー冬の時代」を論じよういうわけではないのですが、トレンド、という切り口で情報収集をしていると、流行のウェブサービスを見てもデザイン的な切り口でネタが増えるから面白いね。ということが言いたかったのであります。
にしても、スピード重視のウェブサービスのジャンルに至っては、デザインだとしても、もうフルスクラッチで作る必要はないのかもしれませんねー。