2015/11/09

鍋のつつきかた

日本と諸外国とで鍋とか大皿料理を食べる作法が違うのが面白いと以前から思っています。
主観的ですが、こんなかんじです。

韓国
基本、ダイレクトにお箸で取ってそのまま食べるかんじ。自分のぶんを小皿とかに取ると「はしたないよ」といって注意されたことがあります。最初はびっくりしましたが、それぞれの箸さばきの上手下手で取り分が変わるので、すごく平等です。

中国
韓国のように「マナーの違い」で注意されることはない..というか基本的に食事マナーが存在しないみたいですが、韓国同様、食べる分だけ取るかんじ。取り皿は存在しますが、あんまり「確保」しないです。みんなそれぞれ自分がひと口で食べるぶんだけ取って、他に回すかんじ。ただ、自分以外の他のひとがどれだけ満足したかはいつも気にしていて、そんなに気にすんなよ。と思います。

タイ
そもそも大皿をみんなでつつくという習慣がないと思います。
鍋すらMAX二人用というかんじ。あるいは、大鍋だと取り分け専用マシーンみたいな人間がテーブルに付くかんじ。

日本
手元の皿にがっつり取り分けますね。

で、面白いのが、日本の「手元にがっつり」です。
取りながらも、挙句残したりしますね。なんか、中国や韓国と比べると、全員でシェアするというより、グループ内で奪い合ってるみたいに感じることがあります。
一瞬意地汚いように思えますが、わたしはこれを「自分のぶんがどれくらいなのか、慣れてないからわかんないのが日本」にように考えています。
つまり、中国とか韓国は昔から、共有物のうち自分のぶんは自分で取ることに慣れていたんじゃないかなあ。と思います。
日本は、鍋奉行とか、そういう「仕切り役」のひとが分け与えていたので、自分がどれくらいを消費するか、わかっているひとはあんまりいないんじゃないかと。

タイは、まあ、なんだかわからないです。衛生上の問題もあるかもしんないですけど、鍋だと、煮えてるからあんまり気にしなくていいとはおもいます。

だからどうしたというわけではないですが、文化の違いというのは鍋の食いかたにも出るのだなあ。
と、思っているのでした。



2015/10/16

Facebookをやめてしばらくたった感想

Facebookをやめてしばらくたった感想です。

・友人がなにをしているかわからなくなった
あたりまえですが、誰が何をしているのか普通にわからなくなりました。
友人の近況がわからなくなったことの影響として、本当に、新しく、これぞとおもうトピックについて語り合う用意がなければ、友達と会っても、話が、続かないかもしれない。というおそれを感じ始めた。ということがあります。
これまでは、ひっさびさに会った知り合いとでも「こないだこんなことがあったでしょう」というFacebook上の軽い世間話だけで時間を消化することはできました。しかし、いまはそれがありませんから、極端な話、「TPP交渉、残るは医療関連だね…」とか「能と狂言の表現上の決定的な違いってどこなんだろうね…」みたいに、多くの人が関心を寄せているはずの話題か、逆に超ニッチだけど自分が日頃気にしていることを持ち出しながらも相手にうっとおしいと思われない落としどころを探る必要が出てくるわけです。
それは少し面倒くさいような気もしつつ、汎用的なコミュニケーション技術の鍛錬になるような気もするから頑張ろうか…という気分にも、今は、なっています。

・ブログ記事系でバズるネガティブな記事を見かけなくなった
退社後の恨み節とか、あなたが○○できない○個の理由とか、○○という国は○○だとか、ネガティブな方向に振れた記事を見かける機会がすごく減りました。
あまり建設的でない論調の記事も少なくないので、バズ記事を見ないのは話題は減るものの知識が減ることもなく、そんなに困らない。むしろ極端に他人の揚げ足を取るような記事を見ないのはせいせいするわい。くらい思っていました。
ところが、これについては意外な不都合がありました。

バズ記事に触れなくなってから、むしろ仕事中とか普段の生活で「イラッ」とくる機会が増えた気がするんですよ。

で、いろいろ考えてみたんですが、そのイライラは実はバズ記事に触れなくなったからではないか。と思い至りました。

理由はこうです。
よくできたひどいバズ記事は、だいたいひどいコメントを呼び寄せます。そのひどいコメントを見て私は
「ああ、こういう暴言を吐くような人間にはなりたくないなあ」
とか
「たいしたファクトも把握せずに思い込みだけであれこれ放言しちゃって注意力のない人だなあ。自分も気をつけないとなあ」とか思っていました。

ここまでは「ワナビーいい人」な自分おつ。です。
ところがです。日々「気をつけないとなあ」と思うことにより、強制的に「自分は自分が理想とする人間でありたい」という「定期的な自戒」が実はできていて、その結果「ちょっとしたことではイラつかない素敵な自分」にちゃんと調整できていたようなのです。
わたしにとってバズ記事およびコメントは、「腰痛サポートコルセッと」みたいなものだったんですね…。いやー。これには思わずアカウントを復活させようかと思い悩んでしまいました。
ううううーん。自分、うつわちっさいですね。

・夫の交友関係がわからなくなった
夫と共通の友人がSNSで多かったので、割と「ああ。今日はこの人と一緒なのね」といったことがわかることがよくありましたのがわからなくなりました。
あと、○○さんと友達になりました。的な通知が見えることもあり、新しい知り合いが増えたりしていることも見えていましたが全然わからなくなりました。
浮気がSNSでバレるということもききますから、夫婦ならお互いのSNS上の交友関係が気になる。ということもあるとおもいます。わたしもかつては「あら。おっとめ、かわいい子にイイネされてやがる」とか思ったりもしましたね。でも、なんとなくお互い何やってるのかわかんないくらいが、わたしにはちょうどよいです。なんせうつわちっさいですから…

と、いうわけで、SNSを自分なりに楽しむには自分のうつわたらず。ということがわかりましたので、もうちょっとSNS離れしてみます。

2015/09/18

Facebookアカウント消してみた

タイムライン的に人生折り返し地点にきまして、
世の中も変わりつつあり、
自分自身積極的に変化していきたいなあ。何か手軽にできることはないかしら。

あった。そうだFacebookアカウント消してみよう。

くらいの軽い気持ちで消してみました。
早速夜中に友人から「おいメッセージが送れないぞ」とありがたいクレームの連絡がHangoutに...そうなるんですね。
削除する直前の手続きで、「○○さんも○○さんも、悲しみますよ。考え直しましょう」などと友人の写真入でものすごく引き止められました。
削除しても思い直せば復活できるみたいです。期限は確認していないのでわからないのですが。

Facebookとは何なのか。タイムラインを拝見することによって、一度しか会ったことのないかたでもなんとなく深い親交があるように思えたことは私にとって何だったのか。
朝晩なんとなくみんなとのつながりを確認する儀式のようなあの時間。
政治、宗教、うわさ、最新技術。いろんな情報を湯水のように提供してくれたFacebook。
わりとテック系の仕事で現役で、いろんな機会がそこから生まれることもあったし、グループを運営することもあった(Android女子部のグループがそこにあるのにそこに属している自分は投稿できなくなってしまった...)。

それはたぶん、なくなってみてわかると思います。
しかし、夫が「何?(連絡手段的に)めんどくせえな」と言ってましたがまさにそういう点では人迷惑ですね。LINEもやっていないので会社的に連絡つけづらいと言われているし...。
すみません。
Google+と Twitterはありますのでご連絡は引き続きそちらでお願い致します。
気が変わったら復活させます。


2015/08/13

マッドマックス怒りのデス・ロードは産みの苦しみをわかってる映画

上映開始後1分でヒャッハー状態という、全編ヒャッハー映画であり、途中2回くらい観客の後ろを振り返って「ついてきてるかー」的な息抜きカットを入れてくれるも、気を抜いたら観てるこっちが暴れ馬で市中引き回し気分。それがマッドマックス怒りのデス・ロードです。

鑑賞後、周囲の人の評価に聞き耳を立てたのですが、いくつかのカップルが「あのギター引いてるBGM担当みたいなのがよかったよねー」と言っている気持ちもわかります。
つまり、主人公とか主役クラスに肩入れした意見を言おうものなら、速攻で「気が狂ってる」と思われかねない。付き合いの浅い者同士や、本心を交換しあえない間柄ではそんな心配をするのも仕方がない。
と、いった映画ですね(だがぶっちゃけ相手に媚び合う連中をぶん殴りたくなるような映画でもある)。

映画の筋はあちこちに書いてありますから詳しくは言いませんが、簡単に説明すると、ハーレムを作り資源を牛耳る世紀末覇者が囲っている「産む機械(女性)」がマッチョな女の手を借りて砦から脱走する。という話です。

ちょっと話がそれますが、出産って無痛じゃない限り「子供助けるか自分助けるか」と、一瞬迷うくらい壮絶に痛いです。
痛みで絶望する。もう死んだほうが楽だとおもうが自分が死んだら子供も死ぬので死ぬわけにはいかない。だからもうちょっと頑張ろう。とか余裕で考えます。
無痛であっても産んだ後も破れた下半身とか乳腺を駆け巡る熱湯のような母乳で常に痛みと付き合う生活になります。
それは自然なことですね。で、出産経験がある人って(わたしも2回あります)だれでも出産直後はこの親の男性(夫とか)を憎む瞬間があると思います。

貴様に車ではねられた。ロードローラーだ。というくらいの「被った」感。
基本母性あるから激痛のなかでも子は可愛いのですが、夫に対してはそうはいきません。
なお、その憎しみは子育てという共同作業で昇華させられるものです。子育ての最初の数ヶ月というのは、男親への憎さを払う一種の儀式期間だと言っても過言でない。

もし昇華に失敗したら取る態度は2パターンで、
・憎み続けて離婚
・生活基盤を夫に依存している現実に屈服
の、いずれかに落ち着く。しかし、それでもやり場のない怒りはずっと心に残る。

で、デスロードに戻りますが「産む」ことにまつわる女のやり場のない憎しみ、恨みをなんとなくこの映画の監督は「女性」の芯の部分に見つけていて、そこを物語の設計の足場にしたんじゃないかなあ、と感じました。

でも、だからといって男と女は離れ離れになってはいけない。
だって男の子は固まって暮らすと「ヒャッハー英雄になるのは俺だー」とか「門をくぐるんだー。俺を見ろー」とか叫びながらどんどこ太鼓たたいて無意味な戦いに明け暮れようとするんですから。

女は、男の子に優しくしなくちゃいけないんですよ。
多分それが世界平和への第一歩。imagine there is no heavenです。
大騒ぎしてる馬鹿な男の子に手を差し伸べなきゃ。世界が狂っちゃいますよ。

でも、そうする前に一度でも、大声で正直な気持ちをさらけて、おもいっきり逃げるもよし、無鉄砲な希望を持つもよし。
で、たくさん泣いたら立ち上がって、家のあるほうを目指す。

なんだか、この映画を観たらそういう気分になりました。

私は月に一度酒を飲みながら暗いリビングで「シャイニング」を鑑賞する。という癖があるのですが、デスロードも定期的に観ることにします。

しかし女戦士役のシャーリーズ・セロンには2003年の「モンスター」以来泣かされました。モンスターでの女に生まれてしまったことのどうしようもない怒りの表現は怖くて悲しかった。


「モンスター」は愛した女性のために女性が男をしゃぶって連続強盗殺人するものの、女性ならではの「あたしは知らないわ!頼んでないわ!」によって精神的に地獄に落とされる女の顛末。というアメリカ映画に珍しい救いのない実話を元にした物語です。


そのモンスターのエンディングテーマはジャーニーのスモールタウンガールでして...そのせいでもかなり泣けた。


これがデスロード。私にはもはや乙女映画です。



2015/08/04

在宅勤務はできる人を見分ける手段かもな

人々の生活の多様化にしたがって在宅勤務というワークスタイルが尊重されるようになりました。
という趣旨の報道番組をみました。
在宅勤務というと、なんとなく雇用側が被雇用者の利便に配慮し歩み寄って、そのような特別な就労形態を「許容した結果」みたいに思ってました。
しかしなんとなく番組に登場する被雇用者の表情とか働きぶりをみて、
ああ、これはひとつの、やる気のある人間、もっとも雇用すべき人材を見分けるために有効な、雇用側の攻めの姿勢になり得るのだな。
と、感じました。

在宅勤務を選ぶ人の多くが育児を理由にしています。
自分も育児中ですが、ぶっちゃけ育児は仕事を持つ者にとって弱点です。
長時間労働がしにくいし、子供の病気とかイベントでスケジュールは振り回されるし、出張もままなりません。
いっそ仕事場を自宅にして、会社との往復時間も削減できれば育児との両立はかなりしやすいでしょう。

そうした利便がある一方で、育児をしながら(しないでも)実は在宅で仕事をするというのは簡単なことではないです。
まず、かなりの自己管理能力が問われます。子供と一緒に昼寝して起きたら夕方だった。では済まされないですし、そもそも自分の担当部分の作業進捗の報告は、かなり詳細にしないとチームメイトや同僚に多大な迷惑をかけるはずです。
在宅勤務というと自由気ままなイメージがありますが、実は人一倍他人に対して気遣いができる、コミュニケーション能力の高い人間でないと、務まらないです。
また、人並み以上にチームや組織全体の目標に対して強い貢献心がある人こそ、在宅勤務ができる人とも言えるのではないでしょうか。

自分自身の弱点をよく知っていて、それを克服するための仕事スタイルを積極的に模索する貢献的精神の強い人間を従えることが、組織にとってはメリット大きい。という切り口でそろそろ在宅勤務を語るのもいいんじゃないでしょうか。

で、いいこと言ってるようにみえますが、早い話が在宅勤務を取り入れてくれよう。という、残業の多い時短育児中被雇用者の利己的なつぶやきなのでした。







2015/06/25

深セン,東京

最後に深センに来たのはもう2年も前だったっけ。

野良犬および夜になったら出現するワイヤレス飼い犬がいなくなった。
くらやみの路地で営業する臭豆腐や安い雑貨、果物の露天商がいなくなった。
青空床屋がなくなった。
足なえやめしいの乞食がいなくなった。
ショッピングセンターの前に唐突にあった畑がなくなった。
日本人むけ居酒屋でよっぱらう日本人がいなくなった。

そのかわり

平日でも若い人でいっぱいの立派でぴかぴかの商業施設があった。
miniとかBMWとかメルセデスとかアウディみたいなバリエーション豊かな高級車があった。
アメリカ英語を話すでかくて白いおっさんがいた。
タップ一発ですぐ来るUberが(いっぱい)いた。
深センオフィスのデザイナーがビジネス視点を持っていた。
深センオフィスのデザイナーのデザインスキルが格段に上がっていた。

でも当時とかわらないのは、みんなあいかわらず夢中になってよく働いてることくらいだろうか。

2年は短いようで長いね。


ヴィム・ヴェンダース先生。
愛を題材にした芸術作品。いまの日本には、こういう芸術は必要とされなくなっちゃったかも。中国や、米国はどうかな?



2015/05/14

小学生が考えた、BBA(ババア)の価値

先日息子(小学校六年生)といろいろ話していて、あんたはどんな人と結婚したい?と訊いたところ

「まず、若くてー、美人でー、なんでもゆるしてくれる人」

というので笑いました。

「でも...。美人だといろいろきつくて、ゆるしてくれないことが多いようなきがするな...だったらまあ、若くて、なんでもゆるしてくれるだけでいいや。」
「ケッ...。小学生バカだな。ママは若い女の子にはないもの持ってる。ちゃんとした仕事と、金だ。」
「ハッ...。バカだなママは。そんなもんふつうだれもよろこばないんだよ。ママみたいなババアはね、相手のことをなんでもゆるす、ゆるいきもちが一番だいじなんだよ。」
「ハァ?ママもちょっと前は30代だったしいまも30代んときとたいしてかわんないし金や仕事だってだいじなんだよ。」
「あのねえ...30代も40代もおんなじ。ババアはババアなの。いちいちぐちゃぐちゃ言っちゃあダメなんだよ。男は、どーんといきる(意味不明)。あ、(ワンピースの)メリー号の最後のとこ読む?ぼくこのシーンだいすきなんだよなあ。ババアにはわかんねえだろうなあ。」
「てめえそうですか。ババアの価値は、やさしさかあー。へー。」

と、言いながら、単にものわかりのいい人間になぞなるものか。と、おもいました。


2015/05/05

子育てしながら書籍を執筆する方法

最近新刊著書を執筆し、もうすぐ発売になります。
企画の立ち上げから約1年近くかかってしまいましたが、なんとか出来上がり、よろこびもひとしおです。

企画スタート時は妊娠5ヶ月くらいでした。その後出産し、娘もやっと今月で8ヶ月。
出産直後1ヶ月間はさすがに体調も万全でなくまるっと休みましたが、日々ちょっとずつタスクをこなせばなんとかまとまった仕事ができるものだなあ。

執筆するにあたり気をつけたこととかを思い出のために書いておきます。

1.配偶者と部屋を分ける
何を急に...と思うかもしれませんが、配偶者がいて、家で自分の仕事をする場合これがけっこう重要です。
仕事から帰り、疲れて布団に横たわった数時間後ゴソゴソと起きだす嫁さんは結構クレームの対象になります。自分ごととして考えても、どんなに褒められた理由であれこっちがゆったりしてるタイミングで嫁や夫が夜中や早朝、仕事に励む姿というのはぶっちゃけ迷惑でしょう。寝る部屋は別にしたほうが気兼ねなくいろいろやれます。
私は部屋が別なおかげで4時起きでごそごそやっても誰にも迷惑をかけずに済んでいます。

2.毎日ちょっとでもすすめる。ゼロの日をなるべく作らない
10分でも20分でも時間ができたら原稿に目を通すようにしていました。あたりまえですが、少しずつでも成果は成果なので、1日でも早く完成に近づきます。また、コンスタントに執筆しているほうが章ごとの関連性とかもすぐ思い出せるのではかどる気がしました。

3.ラップトップで充電しないで作業する
うっかりすると子供は泣くし寝不足で体力が落ちているせいで集中力も散漫になりがちです。そんなとき充電しながらゆったりやってると効率が下がる気がしました。そこであえて充電せず「こっ...この充電が続く限り作業をし続けるのだ...」という環境に追い込みます。すると、自然と集中力も続く気がしました(気のせいかもしれないけど)。

4.休めてないことを自覚しない
しっかり休まないと頭脳労働できない...という思い込み(いや、ホントかもしれないけど)を捨て、万年ビバーク状態(子供の夜泣きやら授乳やらでまだ3時間以上連続して寝られません)を受け入れ、すきま時間を活用すればたいがいのことはできるようです。
そんなの続かないわい。と、12年前長男を産んだ時も思いましたがまだ当時とさほど変わらず(疲れやすくはなったけど)生きているので、あと数年は続けられるんじゃないかしら。(´∀`*)ウフフ
とにかく休むこととかゆっくりホゲホゲするなどという、あたかも蜃気楼を追う砂漠の旅人のようなマインドを捨て、目の前の2時間とか1時間喜んで「おー寝たなー」とか言ってればなんとかなるみたいです。

以上、書籍執筆のためというか、日々私が心がけていることとかです。
あと、今回の書籍執筆貫徹に際しては非常に優秀な編集担当者のかたが、私がやりやすいように作業をまとめてくださったり、図版の作成をお手伝いしてくださったりしたことが強力に作用しております。
だいぶアートディレクションに助けられている構成だし...普段もそうだけど、チームに恵まれたことは本当にラッキーでした。(∩´∀`)∩ワーイ

これからも毎日ちょっとずつ仕事がんばろう...



これを書きましたー!

2015/05/01

昼間のヒルズの意識高い話

タダ券をもらったので、ヒルズの高級中華料理店に行った時のこと。
ひょろメガネでシャツだけどノーネクタイのこざっぱりした兄ちゃんふたりと、官僚みたいな無個性だけど腹回りの図太いスーツ姿のおじさんが入ってきた。

おじさんはテーブルに着くなり
「いやあ~昨日までシンガポールで連日中華ぜめだったからさあ。飽きちゃったよ。中華。ねえ(ウェイトレスを呼びながら)これから向かいの寿司屋に移動してもいい?こまるよねえ~。そんなことしちゃ、いやだよねえ~。」
ウェイトレス「いえ…お席の状況確認して参りましょうか?どうされますか?」
「じょーだんだよじょーだん~~」
と、いうやりとりのあいだこざっぱりたちは猫みたいに黙って座っていた。

注文を済ましてからこざっぱりAが「いかがでしたかシンガポール。長く滞在されたのでしょうか..」と。おじさんはいやいやたったの2日間。ちょっと出資先とね。うーん。ここ、昔はもっとメニューも多くていい店だったんだけどなあ。おれがよく通ってたころはさあ。と、言いながら靴下になった足をバタバタさせている。さっき膝に置いたのにもう床に落ちてしまったナプキンの上に、脱ぎちらかした靴が乗っかった。

こざっぱりBはおじさんの好みを訊いたりして注文を済ませながら、そろそろアーリーステージも終わりなので我々も次の動きを考えなければならないうんぬん。
おじさんは、そういえば知ってる?中国人は小籠包に酢かけて食わないんだよ。とかヨタ話がしたいようでシンガポールのあそこのあれはうまいみたいな話をし続ける。
いやあ、僕は食べたことないですが…とこざっぱりはなかなか話したいことが話せないのがいやなのか、おじさんのがらっぱちな態度に気圧されてるのか、相手のペースに合わせないようにタイミングをずらしながら押さえ気味のトーンで話し続ける。

食事が進むとおじさんもおとなしくなってきた。
このあたりでこざっぱりBが「…ところで、スタートアップが次に着手する分野としてはやはり、農業であるとか、第一次産業、あるいは工業であるといった既存分野に対し新しいサービスを生み出すところかとは思いますが、それがVC様の時間軸に合うかどうかは別として、流れというか可能性というところですが」
などといろいろ言ったところ、おじさんは「うーーーーーん」とお腹いっぱいになったんだか、豪放磊落なグルーヴに合わせてこない若造の生真面目なだけでつまらない態度に寂しくなっちゃったのか、変な声を出した。

「どうだろうね。サービスは、もう…いいかな。最近じゃ、私なんかの周りやね、シンガポールだと、みんな新技術の研究。R&Dに対して直接投資するからねえ。
そう言って、「あー。シュウマイ食べたいな。」と追加注文したらウェイターが「みなさまも他に麺物や炒飯などいかがでしょうか?」と勧めてきてこざっぱりたちは「あ、僕、チャーハン。」「あ、僕も、チャーハン」

タダ券で食えるのは団子3つと汁そば1杯程度なのでこの辺で食べるものもなくなった私は帰ったわけですが、商売の世界は今も昔も、ネクタイをしたいっけんゲスいがお金と仲のいいビジネスマンと、技術開発に勤しむ研究開発者が回しているのかもしれないなあ。スタートアップだなんだといってあたかも新しいルールで何かが回っているみたいに、外からは見える世界も、そういう根っこのとこは変わんないのかもなあ。などと勝手に想像しました。

中華料理は美味しかったです(※半分くらいフィクションです)。


中華ぁ〜料理ぃ〜ってとこが大好きなんですが、いまや清志郎が一緒に歌わないと寂しい曲になってしまったね。


2015/04/07

Simeji 危険!という記事

たびたび、Simejiは危険だから使わないほうが良いよ!というウェブ記事を読む機会があります。
技術的な話であることはあまりなくて、私の雇用元である会社の本社が北京にあることから「中国政府が信用できないから危険である」という書きかたになっています。
何をどのように信じるかは人様の自由ですね。個人の思想の表明に対しては特に否定するものでもありません。
ただし、「信用できないから危険だ」表現は妥当でないなーとは思います。そういう個人の意見を表明する場合、「私は、中国政府を信用できないので、Simejiというアプリも信用しない。」のように、個人の意見であることがちゃんとわかるように書いてくれたらいいのになあ。とは。

しかし、ネット上の批判記事はもっぱら、個人の感想を世間一般に通用する公理のように書くことによって、衆目を集めて大衆の思想を思うところに誘導することが目的ですよね。
で、あれば、手段と目的はちゃんと一致していて、このコンテンツの書き手は「うまい」ということになります。

うまい!

あと、Simeji便利!とかよりキーワードとしてずっと衆目を集めやすいという特徴もありますね。
そんなこと言ったらネガティブ記事増えちゃいそうですけど、Simeji危険。そんなに注目されるもんかと。もうTシャツ作って自ら着ちゃおうか...。
そしてSimeji危険キーワードがインフレ起こして価値下がってくれないものでしょうか。

だめかー。


デンジャー・デンジャー歌上手いよねー。





2015/04/01

困った時は相談してほしいのよ

2月、4月と目黒区の保育園応募に落ち続けています。
落選通知のなかに「xx保育園は開園準備が整いませんでした。この園に応募したかたは応募先を変更してください」という連絡事項も入っていました。
とくに何の理由も記載していなかったので、保育士の応募が間に合わなかったのだろうか..と思っていたら、先の報道により、保育園建設後に周辺住民の反対にあい、開園を取りやめたのが理由だったのですね。

NHKのニュースの近隣住民へのインタビューを見ました。
初老のかたが3名ほど「なあ〜んの都合伺いもなしに急に保育所を作りましたって言われてもねえ!」「事前になんの連絡もなかったわよ!」というかんじで結構怒っている様子です。

当該地域は相当閑静な住宅街です。
そうしてこのような地域では、常に誰かが家にいます。うちのように家族全員日銭を稼ぐようなライフスタイルではない人も多いですから、静かにお家を管理運営するかたが常駐しているわけです。
また、家にいれば相当「地域の構成員」としての自覚は高いです。わたしはインタビューを受けた人が、騒音に対して不安、不満を抱いているというよりも「区が何の相談もなく作った」ということに対して怒りを感じているんじゃないかと思いました。

で、翻って私のように保育所を求めて日々彷徨い続ける 側としても思います。
保育園が開園できなかったちゃんとした理由をちゃんと教えてくれればいいのにな、と。
地域の問題なのだから、本当の理由をちゃんと開示して、じゃあどうすればよかったのか、みんなで考えればいいじゃないか。と。

少なくとも、区役所ではマネージできなかったわけですよ。保育課の人たちにだって限界はあるでしょう。
区の職員さんが「親がみんなで保育所作らせてくれって地域住民に頭下げてお願いしてくれ」って言ってくれたら、やりますよ。
面識もない組織が管理する知らない子らの出す音は騒音かもわかりませんが、ひとりでも知ってる顔がいればそれは「声」として捉えられるかもしれないし、人間そんなに不寛容じゃないと思います。

区役所のみなさん、困った時はぜひ市民に相談してください。

2015/03/25

姉ちゃん

先月私の姉ちゃんが死にました。
死因は風邪からの肺炎です。子供がまだ手のかかる時期で、自分のケアをあまりしていなかったせいかもしれません。
これまで姉ちゃんはどんなことがあっても私のことを無条件で褒めてくれました。
とくに子供そっちのけで仕事に邁進する私を「やれることがあるんだから誰に何を言われてもがんばるあなたは偉いんだ」と言ってくれることに私は気を良くしていました。
うれしかった。姉ちゃんがいなくなったのは辛い。
でも、失ったことは諦めなければいけない。

姉ちゃんは自宅で死んだもんで人相が変わっていて、あわてて会いに行ったもののなんだかほんとに姉ちゃんか?という感じで、未だにあの葬式は夢じゃないか?と思います。

自宅で死ぬと必ず検死されます。検死は頭蓋も開けますから、閉めた時に顔の皮が引っ張られるせいでかほっぺを両手で引っ張りあげたみたいな顔になります。そんなことで、小じわもないし、口角も不自然に上がりっぱなし。口が空いてしまうという理由で顎にはつっかえ棒みたいなのをやってるし、内蔵も出しちゃたのか体はぺったんこだし、どうも姉ちゃんな感じが薄い。
でも、あれからずっとメールも来ないし、電話もしてきてくれないから、あれは姉ちゃんだったんでしょう。

姉ちゃんが死んで、姉ちゃんが結婚しているということをあたらめて認識したことが、自分ごととしても、びっくりした。
姉ちゃんは私がよくしらない家族のお墓に入るんですね。姉妹でも姉の結婚した相手の家族を知る機会は多くはなくて、元気なときはそれで面倒ないのでいいのですが、こうなるとあらためて「あれ??」と、勝手ながら思ってしまったことに、驚きます。

私の場合はどうなるんかな。と、葬式の帰りにふとおもいましたので、夫に「そういや墓のこととかちっとも考えたことないけど、私死んだらどうするの?」
と、きいてみました
すると夫は「燃やしてロケットに入れて宇宙に打ち上げるよ。打ち上げとか、観たいし。」と言いました。

それがいいなー、と思います。



姉ちゃんルースターズ好きだったなーと思い出します。
もうすぐ49日です。





2015/02/27

モバイルウェブ最前線 レポート

2015年2月25日開催のプライベートカンファレンス「Google for モバイル アプリ Google と切り開くアプリ ビジネスの未来」のセッションレポートです。

「モバイルウェブ最前線」
デベロッパー アドボケイト
北村 英志

モバイルではユースケースを常に考えたコンテンツが求められる

- 常時on
- 移動
- ネットがつねに不安定
- バッテリーに限りがある
- デバイスセンサが付いている
- タッチで操作
- スクリーンサイズに限りがある

DEMO

meta name theme color
ブラウザヘッダーの色を変更する方法。

web manifest 
App install banner なんども訪問したUSERはChromeがHomeにページへのランチャー追加をうながす機能

Cache API (Chromiumで実装版)
オフラインでもWebが見られる機能。Google I/Oのページが対応している

Push/Notification APIは、ユーザーが許可するとPush通知を送る機能。サイトを開いていなくても機能する
CacheやPushはService Workerの技術。バックグラウンドプロセスとして動作する。


次にコンテンツを提供する人にこそ活用してほしいリソースを紹介

表示速度とUXをGoogleの基準により定量化。サイトを瞬時に診察して質を数値で示す。

マルチデバイスのベストプラクティスを掲載している。

優れたモバイルウェブの雛形としてだれでも活用できるリソースを公開。開発のプロセスが楽になる。

最近、Android System WebViewをGoogle Playでリリース。
β版のWebViewの機能をためしたいときなどネーティブアプリに組み込むWeb部分の確認に便利。
Google Playでダウンロードできる。
https://plus.google.com/communities/105434725573080290360

https://play.google.com/apps/testing/com.google.android.webview

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.webview&ah=GwFoUGEdwq3hB3Yzqeaiqr5FIiU

https://code.google.com/p/chromium/issues/entry?template=Webview%20Bugs

以上

モバイルWebの最新事情のショーケースでした。
トレンド的な話題やリソースをまとめて紹介してもらえたのでナウな事情にサクッとキャッチアップできました。

講演準備中のEJK

2015/02/26

Google for モバイル アプリ Google と切り開くアプリ ビジネスの未来 基調講演レポート

基調講演をざっとレポートします。

Google と切り開くアプリ ビジネスの未来」
Google Play アジア太平洋地域統括副社長
クリス ヤーガ

アジアは世界の中でもモバイル1stが顕著な地域。
Androidは現在も毎日150万台アクティベートされている。
Nexus Playerの発売を控え、GoogleはPlay上のアプリ、映画、書籍のコンテンツの活用の場を一掃押し広げる。

世界でアプリは毎日20億ダウンロードを記録している。
日本は世界でもアプリの売り上げTOP5の地域に入る。
特にゲームメーカは重要なPlayerで、日本のアプリはここ数年で日本の外でも以前より4倍もの売り上げを伸ばしている。

今後ユーザーエンゲージメントを高めるためには(ユーザーの長期的な幸福を目指すという意味における)「アプリの品質」がより強く問われるようになる。
また、ユーザーの限られた時間、スクリーンサイズを考量したインタラクションが重要だ。

そのインタラクションのスタンダードがMaterial Designだ。

Money Forward(家計簿アプリ)は2014年10月にMaterial Design対応してからたった2ヶ月で120%DAUを向上させた。

Fril(フリル)は2014年10月に対応、その後2015年には2週間のリテンションが20%向上した。

「アプリ ビジネスを成功に導くための Google の統合的ソリューション 宣伝・分析・収益化」
モバイル ディスプレイ広告製品開発本部長
ジョナサン アルファネス

JOE Inc.の事例を紹介
Googleがベンダーと直接やり取りしてアプリのグローバルマーケットにおけるプロモーション施策をコンサルする様子を動画で紹介。Googleは個別対応するという点を強調。

ほかに

といったサービスと連携しているとのこと。

収益を上げられるアプリのほとんどはフリーミアム。
まず無料でダウンロードしてもらい、ユーザーのアプリ内動向を見極めた上でアプリ内課金に挑戦するスキームが成功しやすい。
アプリの中でユーザーどのように好んで行動するのかに注目して正しい収益化を行うためにはGoogle Analyticsの活用が欠かせない。
目的はプレミアムユーザー(アプリに対しお金を支払った経験のあるユーザー)をエンゲージすることに集中すること。

ユーザーのセグメント化が重要。
  • アプリを持ってない人
  • アプリに関心のある人
  • 課金できそうな人

それぞれセグメントして広告を出す
モバイル広告は「量」でなくユーザーの質を見るマーケティングに変わってきた。

アナリティクスの2大新機能は
  • iOSのリポーティングも可能になったこと
  • 複数デバイス(Appからウェブ。ウェブからまたAppなど)にまたがるコンバージョンを測定できるようになったこと

Admobのメニューにはオーディエンスビルダーという機能があり、ユーザーのセグメント化に効果がある。

memo

「モバイル アプリを支えるGoogle Cloud Platform のビジョンと展開について」
Google Cloud Platform Product Management 本部長
グレッグ ディミチュリ

事例としてinstacartの説明

以上

会場全体の雰囲気的にはGoogleのイベントらしく開発者が多かったようにおもいます。
自社サービスのプレーヤーと受託開発の内訳は不明ですが、マーケティング的な内容の人気も高かったです。
セッション内容は網羅的で、開発者が知らなそう、かつ、情報収集がめんどうくさそうなデザインやマーケティングの比較的新しい内容をざっとコンパクトに紹介しているかんじでした。
で、帰ってから早速、そうかーGoogle Analyticsをちゃんと導入して..と、サービスのスケールに合うタイプを見たら月額150万から...。
フリーミアムからのダイナミックなマネタイズの実例をまざまざと見せつけらた瞬間でした。さすがです。

2015/02/24

Developers Summit 2015 フォローアップ

ご参加くださったかたありがとうございました!
資料を公開したあと、テクノロジーを駆使したものづくり 界最強のファシリテーターでありプレイヤーである安藤幸央さんに、講演で触れた「むずかしいこと」の解決の糸口を教えていただきました。

以下ゆきおさんからのメッセージ

僕らが心がけているのは

●ネガティブな指摘をする時は、改善案とセットでする。
その改善案がショボくてもいいので。
単に細かなミスや間違いを探して指摘するのではなく、
事の本質をとらえ、どうしようとしているのに、出来ていなくて、
何が足りないのか、指摘して「あげる」ようにする。
代替案を一緒に考えるところまでつきあう。

やの:代替案を出せよ!というだけでないのが理想的!

●ネガティブな指摘の時、人と問題は切り離して考える癖をつける(全員で)

やの:これなかなかむずかしいんですよね。人のせいにしたほうがはるかに心理的な負荷が下がるのですぐそうしたくなる。でもそれやっちゃうとチームの未来も自分のうつわもちいさくなっちゃう

●開発者が実装が簡単な方に流れたり、標準の部品や標準APIで出来る範囲でしか対応せず、逃げたがるには一理あって、実装の面倒さだけでなく、その後のメンテやバグ対応、バージョンアップの際の面倒さまで想像してしまうから。
Pros & Cons (利点/欠点)と、必要作業項目リストを書き出して、
それでもやった方がいいのかどうかを、皆で納得する。
時にはコストをかけてもやった方がいいこともあるし、
逆にそれだけのコストをかけるのが見合わない方法、後回しにした方が良いこともあり。

やの:この後先を考えた計画こそじつはサービスデザインの最適化に直結しているんですよね。そのあたりをデザイナーもちゃんと理解しないといけないと考えています

●開発者がコストを下げる事ばかり気にするのを避けるために、
実装のことを全く考慮しない「デザイン会議」と、
いかに工夫して、どう実装するのかを考える「実装会議」を
分けて実施する。その後、冷静に擦り合わせ。
デザイン会議も、実装会議も、デザイナー&エンジニア、双方が参加する。

やの:これ大事。お互いの見識をちゃんと把握して、わからないことはしっかり質問する

●権限を振り回す人対策としては、
ドット投票(一人2票もって、好きな案に投票する。
同じ案に 2票でもバラバラでも良い)
権限を振り回すえらい人には、少し大目の 3~4票持たせて、
自分の影響力が他の人よりも強い優越感を感じさせつつも、実はけっこう民主的に良い案が生き残る方法

やの:具体的!堂々巡りになりがちな会議に決着がつきますね

●「ポニー会議」と呼ばれる、偉い人用の会議を設定し、早いうちから意見を取り入れたかのように振る舞う。
(ポニー会議:子供が子馬欲しい!とわがままを言うことから)

やの:これしらなかったです。アップルのやりかたなんですね。組織でデザインするのって「提案を通す」妙技なくして進めないので、こうした目線は必須ですね

●言った言わないの根拠のために議事録は大切だが、
実際のところ、状況は刻々と変化するので、最初に思ったことが、常に最後まで正しいとは限らない。
ある考えにこだわるのではなく、常に正しいのか検証し続ける。

意見をひるがえした人を批判しないで、ちゃんと理由を聞くようにする。

やの:デザイナーってすぐれたファシリテーターでないとつとまらないと最近強く感じています。なにかを「通す」ことにこだわらず、人の話をちゃんときいて、かといって開発を止めないスピード感をやしないたいと思いました。ありがとうございました




2015/02/06

育児休暇明け1週間

出産前後からおよそ半年間休んでいましたが、娘が4ヶ月になり首がすわったので仕事に復帰しました。毎日のスケジュールはこんなかんじ

6:00-7:00 起床 朝食準備や自分の準備
8:00 子供らの世話。掃除や片付け
8:30 外出
9:00 託児所到着
9:15 出社
16:00 退社 お迎え
17:00 買い物など済ませて帰宅
18:00 夕飯作成しながらおふろなど
19:00-20:00 子供らに食事させて赤ん坊は寝かしつけ
20:30-22:00 片付け、洗濯
<< 夫が夜帰宅する場合は再度夕飯準備 >>
23:00-0:00 ミルク
3:00-4:00 ミルク 起きたついでに乾燥した洗濯ものの片付け
6:00 起床

長男のならいごとがある日は夕方から1時間くらい押すので赤ん坊のお風呂時間が狂い、寝かしつけまでバタバタになってしまうところが難点か。
時短勤務のため一瞬たりとも無駄にできず、今週は勤務時間内で一度もトイレに行かなかった点が自己管理として問題。
夏になったら洗濯は早朝に回して分散しがちな夜の家事の時間を少しまとめられたらいいな、と思う。
あと1年くらい仕事量は可能な限り現状維持に努めたい。
夜ミルクが無くなったらもうちょっと早く起きられるかも。




2015/01/30

Gitとかわかんなくても死なないです

さいきんスクリプトわからなかったりPhotoshopしか使えなかったりするデザイナー死ぬみたいに物騒な意見を表明する人がいたり、それにおびえたりしているひとを見かけますね。SNSで。
私思うのですが、今現在わからないことって、今現在は覚える必要がないことじゃないでしょうか。人間、やらなきゃならないときこそやれるようになりますから。
つまり、今すぐやらなくてもいいようなことがやれないことでおびえたり、悩んだりしなくていいと思います。
あと、いわゆる「叱り系記事」とか「脅し口調」は、昔から出版社があえてつかう、入門者に向けた「売り文句」の典型です。だから、そういう記事を書く人はおそらく自分自身が人にgitとかPhotoshop以外の作業手段なりをセミナーとかで教えることをなりわいとしているのでしょう。だから、そういうふうに怖がらせて自分自身のナレッジの必要性を伝えているのですね。営業トークかー。と思って聞くと、もうちょっと冷静になれるはずです。

いや、それでもデザインコミュニティにはもうすこし積極的に作業効率化の手段を広めたほうがいい。という 意見もあるとおもいます。今必要かどうかは別として。
で、そういう「お互いのナレッジをオープンにしていこうぜ」的な運動ってふつう楽しそうにするとおもうんですよね。そうでないと人寄ってこないですし。
その場合、これ知らないと失職するとか落ちこぼれるとか脅さないんじゃないですか。
なんかおもしろそうだからまざりたい〜みたいな雰囲気出すと思うんですよ。

立場逆ですけど、開発者がデザインプロセスを知ってプロトタイピング効率化しようぜ。といったムーブメントがGoogle VenturesのDesign Sprintとかであるじゃないですか。
あれってもともと知る人ぞ知る知識としてありがたがられがちなプロダクトのUX向上プロセスの考えかたとかも入ってて、そういうのって今いろんな人の飯のタネになってて、UX教えるから金よこせとかワークショップ開いてコンサルしてやるから金払え的なことにすぐなりがちがとおもうんですけど、そういう知識をオープンにしちゃおうぜ〜。広めちゃおうぜ〜。ナレッジで食うんじゃなくてつくったもんで食おうぜ〜。というのがすごい小気味いいというか、そうそう、本来それな。というふうに思いますし、なんかBlogの口調とかも面白おかしくて明るいんですよね。

あ。
そう書いてて思ったんですけどどうもデザイン村ってナレッジのある人がこう、すぐそれで食おうとするせいかもしれないけど「ええ〜?そんなこともしらないのお〜?」みたいにすぐ相手の劣等感に刺すコミュニケーションしかけてきがちな気がしますね。
それはそれでプロだなー。てだれてるなー、と思いますが、楽しげなほうが好きだ。
という私の気分だけの話でした。
いや、もしかするとSNSみるな。というだけの話かもしんないですけども。



楽しげ。という言葉で直感的にファンカデリック思いついたんですけど、今見ても開始0.5秒で笑わされてしまいます。両手を広げてわーって走ってくるメンバー。これがムーブメントですよ!

2015/01/06

2015年

いつのまにか2015年になってましたね。
Think globally, act locally. という説教フレーズが教えるように、ネット越しにいろいろ言ってるだけでそこそこ面白かった日々は終わったです。

なんせ大人になって20年以上経ってるので目の前のゴミだって拾っていかないと何事も成せぬだろうことはわかる。偉そうなことをいうだけでは時間が足りない。
あとはお互い肯定しあえる環境を家庭内に維持して、心の平静を保つことがますます求められる。

変化し続けられるアビリティを「若さ」というんだってね。
多様性っていうのは多様な趣向を持つグループの集合でなく、ひとりの人間が複数の趣向を持つことだとジェフ・ベゾスは言ったらしいが、たしかに、わたしはこういう人間だから。みたいなのって古いよね。

くだらない叱り記事や他人の下手くそなモノサシで計られる自己診断テストは無視しながら、自分のなかの多様性と世界を肯定できる知恵を楽しむ。
そういう年になりますように。いや、なる。