わたしは今回
・モバイルデザインパターンの取り入れかた
・スマホ制作サイトのディレクション術
の2枠で登壇しました。たびたび登壇しているCSS Niteですが、このCSS Nite、終わってからが本番です。
参加したことがあるかたは記憶にあると思いますが、CSS Niteでは必ずフォローアップメールとして主に
・講演内容の補足
・セッションに関連するURLを含めた付加情報
・アンケートや当時のTime Lineで出た質問に対する解答
をコンパクトにまとめて、およそ1週間以内に参加者のみなさんに向け、配信しています。
アンケートの集計結果と、PDF化した全てのアンケート用紙は翌日までに登壇者に届きますので、それを登壇者の、おそらく全員が数日以内に全て目を通します。アンケートは多いときで500ページ程度です。とはいえ、自分の担当したセッションの部分だけ目を通せば1時間もあれば十分チェックはできます。
で、なんできゅうにこんなことをお伝えするのかというと、この運営方式がまさしくモバイルコンテンツのデザインの方法論であるなあ。と、フォローアップを書きつつ感じたからです。
セッションのあいだじゅう、わたしは何回か「ユーザーの声を聞きつつ」と発言したとおもいます。それはまさに「レビュー」とか「アンケート」のたぐいにどれだけ細かく目を通すかということにほかなりません。それに対してどういうアクションをとるかというのは、目的により千差万別ですが、まずはインプットを増やすというのは基本です。
で、ここで間違ってはいけないのは、私がいわんとしているのは
「アンケートに目を通す登壇者偉いよね」ってことを言いたいのではないのです。
それはデザイナーというか、このモバイル時代の制作側としては基本中の基本で当たり前体操というか、普通です。
なんらかのイベントに登壇しておきながら、アンケートに目を通したこともないようなヤツ(デザイナーとか開発者)の言う事など拝聴するに値しないっす。
で、アンケート取らないイベント主催者もほっときましょう。
本題ですが、今の時代、何はさておき、重要なのは受け手側の意見である。ということです。
つまり、登壇者なんか偉くないです。そういう時代は終わりました。登壇者と来場者はまったくもって同列であり、チームなのですね。
ということは、どういうことかというと、
あなたはどういう受け手側であるのですか?
ということが、重要になってくるということです。
つまり、ユーザー中心型社会というのは、発言、発信するユーザーによってリファインされる社会ということであります。
登壇者ばかりが一方的に発信していたのではうまくいきません。
で、なにが言いたいのかというと、建設的な意見の提示スキルをみなが持つと、世の中はきっとすごいよくなるよね。とくにCSS Niteみたいな奇跡的にもデザイナーが中心のコミュニティならみんなもっと建設的な意見交換ができるはず!それが実現されたあかつきには、もっと面白くなっちゃいますよ・・・。しかもそんなおもしろイベントメソッドが素早く全国に波及する環境も整っているんですから、それはヤバいです。
そんなことを、今回のLP27 のセッション内容などをみて、やたらとわくわくしてきた次第です。
というわけで、そんな更なるバージョンアップをみんなで実現できるよう、これからも、これまで以上にアンケート、どしどし記入をおねがいします★
コバの横でうつろな目をした矢野。寝癖がついているのをこの写真で知りました。