2010/12/21

目指せ!ポーランド人

突然ですが、私は来年にもポーランド人に転職すべく、今からRosetta Stoneでポーランド語を勉強します。

どうしてポーランドなのか?それは..あまりにも知らないから..。
わたしがポーランドといって想像できるのは”アンジェイ・ワイダ”ただひとり。ワイダは映画「灰とダイヤモンド」の監督で、数少ない巨匠です。でも灰とダイヤモンド、観たのが中学生のときとかで、時代背景がわからなすぎ、まったく理解できなかったです。ただ主人公のマチェク役の人(今調べたらズビグニエフ・チブルスキーというたのもしい名前でした)が幼心にかっこよくてドキドキしたのに劇中えらい寂しい死に方をした。というのをおぼえています。

そんな謎のポーランド。80年代まで社会主義国家で、90年代初頭に民主化されて今に至るということくらいしかわからないポーランド。
大丈夫でしょうか。
だいたいRosetta Stoneで語学勉強しようと思ったのも、この仕組み(TRY. RosettaStone)でトルコ語を勉強したいちるさんのしゃべる様子が面白くてうらやましかったから。芸として外国語を身につけたいという意気込みですがこの初期衝動は正しいのでしょうか。

そして記念すべき第一回ポーランド語学習の成果は...正答率80%

そして学習して30分経過した現在頭に残っている単語は「ジンンドゥブレ」(たぶん、こんにちはの意味)

大丈夫でしょうか。
ヘッドセットしてひとり「オナピーニャ!」とか叫ぶのがたのしくなってきたので大丈夫だとは思いますが、これからひと月のあいだどこまで行けるか、がんばります。



ポーランドとも映画とも全く関係ありませんがもの凄くドSな歌詞ではっとしました。

2010/12/17

AndroidアプリUIデザイン&プログラミング を読んだぜ!

本書は、かつてここまで包括的にアプリ制作を解説しまくった書籍があっただろうか。いや、無い。というほど網羅的な内容です。
もういきなりUIデザイン&プログラミングなのに著者ひとりですから。昔サッカーの神様ジーコが人差し指を立てながら「ひとりでできた!」と嬉しそうに叫んだのはなぜかサラ金のCMでしたが、この本を読んでもしUIデザインとプログラミングがひとりでできたらわたしもジーコのように叫んでしまうかも...。と、思いつつ、うほうほ言って読みましたけれどもやっぱりプログラミングは難しいですね..。Activityうんぬんのところくらいはなんとなく理解できますが、C2DMあたりではもう読みながら目をそらしていました。
ただ、ビジュアル的なデザインに興味がありながら、プログラミングの構造もだいたいわかっているといったクリエーターは世の中にたくさんいます。例えばFlash開発者でビジュアル的にも凝ったコンテンツを作ってしまえるかたなどは、画面を作るというアプローチからがーっとAndroid開発のキモまで連れて行かれる本書で学習すると非常に効率よく技術が習得できますよ、絶対。
あと、Androidアプリを個人的に開発しているかたで、デザインも開発もひとりでやりたい。というかたには前半のデザインプロセスに関する解説が効くでしょう。実際にデザインを手がけないまでも、デザインするということは何をどうするということなのか、というトピックが、根性論抜きで淡々と書かれているのはすごいです。

ところで矢野は本書を読んで「開発者ってもんは基本的に、自分ひとりでどこまで行けるか、ってのを突き詰めてみたくなる生き物なのかも、しんねえなあ」と感じました。
デザイナーは違うんですよ。デザイナーは自分が欲しいものじゃなくて相手が欲しいものは何なのかという、究極の伴侶視点で物事と対峙しますから。自分が欲しいものを作るのはクリエーターといってまた違う職業の人です。
それに設計も含めてビジュアルまでのデザインクオリティって、結局のところ「そのプロジェクトに関わった人間の数」で決まったりするものなのですよ。どんだけの人が口出ししたか。ぐっちゃぐちゃになった要望を「ぐあー」と言いながら丁寧にバラして、いろんな人に耳元で「わー」と言われながら再構築したものが「デザイン」という結果なのであります。
再構築する課程でどんだけ人の言うことを聞き取ったか、そのうえでどんだけ集中できたか、がそのまんま質になるわけですから、大事なのはもう「わー」のほうなんですね。
わたしなんかはなっから「ひとりでデザインはできん」と思っているものですから、このように全工程をひとりで。という前提のもと解説した書籍はすごく新鮮でした。渡嘉敷さんは本書のなかで

”開発者ひとりひとりが自身にしかできない個性的なものを作るという考え方で、作成したデザインに対する責任を持って挑みます”

と書いています。これぞイノベーション指向。ロマンです。たしかに、言われてみれば自分にも思いつくことがあるなあ。わーっと要望を聞いて整理しつつ、それがある一定の量を超えたとき「なんだかんだ言ってここはデザイナー自身がやりたいと思う方向に振るしかないわな」という境地に達することありますよ。

ひとりアプリ開発を目指すということは、そういう境地に立ちまくった猛者がイノベーション探しに旅立つということなのかもしれんな。と妙にマッチョな想像が駆り立てられる書籍でした。



最高を求めて終わりの無い旅をするあなたへ..トカちゃんの「AndroidアプリUIデザイン&プログラミング」を是非