Internet Explorerを擬人化したら萌えキャラになってました。
ちょうど5年前、わたしもIEの擬人化はしたんですけど、今回の結果にカスリもしませんでした。
http://builder.japan.zdnet.com/html-css/20385937/
http://yanorin.blogspot.jp/2008/11/ie.html
こいつがオフィシャル
https://www.facebook.com/internetexplorertan
かわいいですね。
台湾やシンガポールで始まったと言われるMSの萌えキャラ手法に日本が乗っかった形という話ですが、そう簡単に乗っかっていいのか!と、言いたい。
おっぱいちょっとおっきい、きゃわいいドジっ子のIEデス。という文脈を「一般コンシューマ」に押し付けることになるとはどういうことか、ちゃんと想像したのか??と問いつめたい。
私には、ドジっ子を全面に出せば、話題性につながるし、男社会のIT業界向けなら、過去のグダグダだったIEのブラウザとしての性能も許容されるでしょ?と言われているようにしか思えない。
幼稚なり。MS。
萌えキャラ好きを、なめなはんなや..。
萌えキャラの定義とは、その画風の特性みならず「男性目線で創造した理想的な女性のありよう」という位置づけも間違いでないとおもいます。
いわゆる「二次元」というジャンル全体がその定義にはまるもので、擬人化ジャンルの萌えキャラに至っては男目線が十二分に加味されたものであるのが普通です。
たいていが男性に対して従順で、子供のように庇護を求める存在でありながら体は成熟しているという矛盾を抱えるキャラだったり、あるいは華奢なのにやたら強くて剣一本で巨人を倒したりするような設定もあります。まあそういう造形的な特性の好みは人それぞれですので好みの数だけ設定があります。
そして今回のこの、「男性目線によって作られた架空の存在」と定義できるキャラとして、藍澤祈は十分か?という話ですけれども...
ダメですね。正直。男の夢をナメるな、と。
真面目な話、私は萌えキャラはもう日本の伝統的な文化じゃないかと考えていまして、文化認定された記憶に新しいものとしては近松門左衛門の「曾根崎心中」があるとおもうんですよ。
曾根崎心中って文楽になってますけど、文楽ってお人形なんですよ。曾根崎心中自体、門左衛門やっちゃったな。ってくらい、男が考えた最高の女の理想型なんですよね。私中身が男なので分かるんですけど、近代化された世の中で女みたいに本能に従うって男には無理なんですよ。いろいろあるんで。
「色で導き情けで教へ、恋を菩提の橋となし..」
ってのはもう非現実的っていうか、むしろ男目線のファンタジーなんですよね。
そのファンタジー、担えるのは生身の女じゃなくてお人形なんです。
文楽ってもう人形作るのも、動かすのも、歌うのも、フルで男ですよ。文楽Pは全員メンズ。これはもう、ほっとこう。って思いますよね。逆にうらやましいですよ。男に生まれてよかったね。と。
それくらいクンクンに理想家した世界。で、そういう簡単には犯せない世界と地続きなのが、萌えだと勝手に位置づけてた私にとって藍澤祈ってなんか軽いんですよね。
それでいいのか?萌えファンよ?と。
で、結論としては、一般化しては逝けないと思うんですよ萌えって。
大きい会社が運用費使って萌え発信するって、なんか、ピュアな理想が犯されてる用に思うんですよね。カルチャーなめてるっていうか、そういうところが幼稚なんじゃないの??萌えキャラってのはひっそりたしなむのがオツじゃないの?と、思うわけですよ。
あーすっきりした。
心中シーン。
曾根崎の思いでは、大阪出張時、当時18キロだった、眠りこけた息子を背負って曾根崎の商店街を歩いたことでしょうか...一泊二日の荷物と息子、さらにMacBookProを担ぎつつ、通りかかったお初天神に向かって「なあお初さんよ..彼氏といまも幸せなら、その幸せを分けてさ..ACアダプタだけでいいから...だけでいいから持ってくんないか..」と、切実に語りかけたことが思い出されます。もっと軽くなれ!AppleのACアダプタ!!