なんかiOS7がかっこわるいという意見が多いので、デザイナー視点でおしゃれに使いこなす方法を考えました。参考にしてください。
1.バックグラウンドはグレーに
平坦になってもきらめくような色使いで見るたびワクワクするiOS7ですが、面が強調される外観になったせいでか、以前のバージョンよりも色の1つ1つが際立って目につくようになりました。主張の強い色は、並んでしまうと全体が「色で飽和した面」のように見えることになり、結果的に個々のアイコンに目が定めにくくなります。これが「iOS7はごちゃごちゃしているような気がする」という感覚の正体です。同じような光景は郊外にある広めのドンキホーテ店内などで見ることができます。色に色を重ねた売り場にあるそれぞれの棚が、まるで横尾忠則のポスターのようなカオスを感じさせますね。
あなたのiOS7がそんなことにならないために、バックグラウンドには必ずグレーのグラフィックに指定しましょう。グレーは色の飽和を抑え、各アイコンの色の干渉を断つ唯一の選択肢です。愛犬の写真とか、ハワイの夕焼けとかにしてはいけません。
2.アプリをダウンロードしない
Appleのオフィシャルサイトに掲載されているiOS7のホーム画面は文句の付けようが無い、グラフィックデザインとして完成された美しさです。デザイナー視点でみると、まさにそこがiOS7の欠点いや凄いところだと感じます。
もしあなたが無印良品で揃えた雑貨でリビンクを完璧にコーディネートしているとして、そこにオカンが町内会のお祭りで無料で配られたという商店街の名前の入ったコップを置いていったら、どうするでしょうか。
あなたはそれを見えないところにしまい込むはずです。そしてコップたった1つの破壊力の大きさを知るでしょう。
つまり、完璧な外観のコンポジションは、ぶち壊すのが簡単だということです。
そんな清らかなコンポジションに、ソーシャルゲームや占いやパズルのようなアプリのアイコンを並べてはいけません。アプリは極力ダウンロードしないようにしましょう。
3.iPhone 5sを買う
Appleは何年も前からハードとOSを二人三脚で進歩させてきました。古いハードでiOS7がかっこわるく感じてしまうのは、古いハードを使っている人が悪い。と、ジョブズが生きていたら言うでしょう。
抽象的なフォルムに有機的な動きが特徴のiOS7は、なめらかな動きを伴わなければデザインのポテンシャルは60%程度しか伝わりません。
また、繊細なグラデーションで構成したグラフィックは最新のディスプレイでのみ輝くはずです。
すぐ買い替えてください。
では、楽しいiPhoneライフを送ってくださいね。