2006/06/16
PHAIDON DESIGN CLASSICS
アートやデザイン関連書籍で有名なファイドン・プレス社発行の新刊、PHAIDON DESIGN CLASSICSを購入。国内ではAmazonで注文可能な他、コンランショップでも取り扱いがあるらしい。過去200年間に生み出された優れたデザインの定番999点を収録したプロダクトデザイン作品集。という内容で、製品写真が美しいレイアウトで掲載されている。それだけならふつうだが、デザイナーの手によるアイデアスケッチや、商品販売当時の広告媒体なども含まれていて、そちらのほうが面白いくらいだ。特にアイデアスケッチは本当に走り書きのものから、設計図に近いものまである。優れたデザイン、後世に残るアイデアが生まれる瞬間というのはじつにはかなく過ぎるものであって、常にアイデアを求めて唸りまくるデザイナーであっても最後は「さっさとメモる」行為にすがるしかないのだろう。まったりパソコン立ち上げてるヒマなんかないのである。
ところでこの超大ボリュームの3冊だが、写真の通りスペシャルパッケージに固められて届く。このパッケージ、3冊が階段のように固定できる面白いものなのだが、バラバラにしないと書籍が取り出せない。しかも、いったんバラバラにすると再度中に格納しようとするとき、よほど注意しないと書籍の角の部分に傷が付く恐れがある。というわけでうちでは届いた瞬間「わーすてきー」と鑑賞、その後バラして本は書架に収納した。取っ手も付いててもう一度収めればそれなりに使えるんだろうけど。そしたら飾り物になっちゃって読めない。でも、かっこいいことは確かだ。なんかグッドなプロダクトデザイン=機能的=再利用可みたいにまっすぐ考えがちだが、パッケージっつうのはつまり単なる包装なのね。それとこれとは別。もういっぺん使おうなんてのは高島屋の包み紙集めまくるしっかりもののおばあちゃんの発想だ。そんな精神でデザイン語るなよ〜、だめだよ自分〜。ははは。といいながら、まだ捨てられない。イケてないのであるね。