姉ちゃんのお葬式からそんなに時間が経っていないときに、ジブリの「かぐや姫の物語」をなんとなくみたことを思い出します。
すさまじく手のかかったアニメーションがすごいな、と感じつつも、全体的には昔からなんとなく知ってたかぐや姫の顛末だなあ。と思いながら観ていました。
そんなんなのに、最後の最後、当時の私は月側の人がかぐや姫を迎えに来たシーンで強烈に気分を潰されてしまいました。
原因は音楽です。サウンドトラックでは、久石譲の「天人の音楽」というタイトルになっています。
その曲をきいて、なんか、姉ちゃんの最後のときにこういう曲が聴こえてきて、きっとすごく誘われるみたいなワクワクするような気持ちになって、死んでいってくれたんならいい。と、思ったのです。ふらふらついてっちゃったみたいなかんじで。
そうだったらいいな。こんなファンキーな連中が迎えに来て、そんで、ファンキーな音楽に誘われて、気がついたらあらっ!ってかんじであっちにいっちゃってた。そんで、そんときは何を残してきたかもなんにも覚えてないの。
ってのいいな!
と、心の底から思って、この映画はもう二度と観たくないです。
この「天人の音楽」って、Earth wind and fireの「fantasy」って曲にすごい似てるんですよ。トーンは違うけど骨格がそっくりで。
姉ちゃんはfantasyがすごく好きだったので、よけいにそういうふうに感じたんだと思います。でも、Earth wind and fireのライブを見るとメンバーのいでたちとか雰囲気が、かぐや姫を迎えに来たファンキーな月側の人にもよく似てる気がします。
そんなことを思ったのは、昨日Earth wind and fireのボーカル、モーリス・ホワイトがあっちの世界に行っちゃったからですね。
姉ちゃん、モーリス・ホワイトと会えてたらいいなあー。
あと数日で姉ちゃんの一周忌だ。
久石譲
Earth wind and fire
フィリップ・ベイリーがズルズル下がってくる金のハチマキをクイクイ上げるシーンが胸熱