興味深いのはそうした人の談話に「事件後も母親のことを気にかけて」とか「親への憎しみが動機に」みたいなことがある。ここから読み取れるのは、よくもわるくも「親」に行動や考えかたを支配されているっちゅうことでしょうか。
そういう「親の支配」を逃れられない人ほど社会性が乏しいように思います。
30すぎると自分自身の社会的な責任とか、独自に築いた人間関係とかがあるはずなのに、それがない。
私にはそういう人は単に独身だからとかでなくて、子供の頃から人間関係や生きかたが親の管理下にあって、そこから結局独自の社会を築くことができなかったことがそもそもの要因なんじゃないかと思えます。親の言動や態度に支配されていることが原因で、仕事や人間関係といった家の外の社会生活が破綻しちゃうんじゃないかしら。と。
さっさと子供自身が独自のつながりを勝手に持って、どんどん親を置いて行ってしまうことを推奨しよう。それで彼らなりの社会とのつながりを大切にしてもらおう。私は親としてそういうふうに思います。それが子が社会性を獲得する第一歩なんじゃないでしょうか。そうすると、おのずと世の中を引っ掻き回して喜ぶような幼稚な行為に魅力を感じない人になってくれるんじゃないかしら。
生物は基本、危険回避のため移動する方向に目などの感覚器官が付いており、排泄物からいち早く離れるためにその反対方向に排泄器官が付いているデザインになってるそうですね。
生殖器官もまた、子から母体が「いち早く離れる」のが健全だからこそ、たいがい排泄器官のそばに付いているものなのでしょう。
ただ、人間は直立してしまったせいでそれらがほとんど移動方向X軸の同一位置にありますから、たまにわかんなくなっちゃうのかもしれないですね。
「たとえお前が真犯人だとしてもお母さんはお前を受け入れます」とか言うのは優しいからじゃなく、子供をいつまでも支配しておきたいから言えることだと私は思います。
そうやっていつまでも手元に置いといて自己満足できるのは親だけで、親の手元で子供は腐ってしまうなら、いい人ぶるのはやめて「自分でまいたタネは自分で拾え!!」と言って追い出しといてケツふく体制はととのえておくマネジメントで行きたいものです。
←「毒になる親」というそのものズバリなタイトルの勉強になる本。どうも自分は人間関係を維持するのが苦手なんだが原因は何かしら..という人のヒントになるのはもちろん、子供にうまく社会性を獲得してもらいたいという親にオススメよ♡