海外出張寂しいなー。
やることいっぱいあるけど顔が濡れて力が出ないなか、フとあるフレーズが気になりました。
home and dry
柔軟剤ではありません。
「やっとのことで成功する」「目的を果たす」のように訳される英語です。
そのまま受け取ると家と乾燥ですが、家の外で雨に打たれるような厳しい経験の果て、やっと居心地の良い場所に行き着けた。という安堵感が伝わってきます。このフレーズ、90年代を生きた音楽好きならPet Shop Boysのズバリ「home and dry」が思い浮かぶはずです。
以下歌詞
So my baby's on the road
Doing business, selling loads
Charming everyone there
With the sweetest smile
Oh tonight
I miss you
Oh tonight
I wish you
Could be here with me
But I won't see you
'Til you've made it back again
Home and dry
Home and dry
There's a plane at JFK
To fly you back from far away
All those dark and frantic
Transatlantic miles
(以下略)
和訳
私の愛する人は出張中
ビジネスで、売りまくってるの
最高の笑顔で
いろんな人を魅了してる
でも今夜はあなたに会いたいな
今夜あなたと一緒にいられたら
でも大丈夫。
おれやったぜ!ってまたきっと帰ってくるまでは。
JFKに降りた飛行機たち
キチガイじみてるほど世界の反対側を超えてまでして遠くから
それだけではありません。
もう1つhome and dryを象徴的に使っている楽曲がありますね。
John Lenonn没後発掘されみんなびっくりした「free as a bird」にもこのフレーズがあります。
以下歌詞
Free as a bird
That's the next best thing to be
Free as a bird
Home and dry
Like a homing bird I fly
As a bird on the wings
Whatever happened to
The lives that we once knew
Can we really live without each other
Where did we lose the touch
That seemed to mean so much
It always made me feel so
以下略
和訳
鳥のように自由に
それは2番目にだいじなこと
巣にもどる鳥として
やっとのことでたどりつく場所こそだいじ
なにがおこったって
離ればなれで生きていくことなんかできるかな
ふれあうことでたくさんのことがわかるっていうのに
そんなふうにおもうと
(鳥みたいな自由は...)
ジョンのデモ
ポールがしゃしゃりでてくるバージョン
このような優れた2つの楽曲に触れると
home and dry
というフレーズは「成功」という言葉の真の意味に触れているいい言葉なんだろうとおもいました。
「金と名誉」を達成したあと、あんたどうすんの?という恐怖の問いかけ。そんなふうに聴こえるのが「home and dry」な気がします。
ちなみにJohnがデモで残したのは「As a bird on the wings」までで、あざとく解説を入れるような「Whatever happened to」以下はポール先生が取っ付けたっぽいです。
ところでThe beatlesとして後にリリースしたfree as a bridのジャケットは、マッパだけど、フルチンじゃない。なぜかしら..。