今晩わ(時差)。
今日から2日間Los AngelesのLA Convention Centerで開催のアドビシステムズ社主催プライベートカンファレンス「Adobe MAX 2011」に参加しています。
今日印象深かったシーンをキャプションとともにお送りします。
アクトが始まる直前の映像。コンクリート打ちっぱなし風の背景をしょってDJが一人でプレイしてます。これをみて誰もが「円高ドル安」とか「世界同時株安」「リーマンショック2」という言葉を思い浮かべたことでしょう…演出だったんですね。ごめんなさい
オープニングアクトの皮切りにヴァイオリンを奏でる人。いきなり世界観に引きずり込む役です。
本物のダンサー。後ろに影が落ちていますが、これは映像。ちなみに背景のコンクリートのようなテクスチャーも映像
映像のなかのダンサー。壇上の二人がぱっと消えた後この映像に切り替わります。こういう演出の奥深さはさすがエンターテインメントの国
三億ピクセル使ってるという圧倒的な画素数を費やし作られたオープニングアクトの映像。スモークは映像で表現する時代になったようです
本日発表のクリエイティブお仕事環境提供サービス「Adobe Creative Cloud」の構成要素説明図。図の内容より左右にちょっとだけ映り込んでる部分に注目。スクリーンがコの字型になっているのがわかるでしょうか。会場の約半分に投影した映像でバーチャル空間を作っています。内側から映しているはずですが、つなぎ目がないのが不思議です
左は今回Adobe Systemsが買収したType Kitの創業者Jeffrey Veen。右は彼をいとおしそうに見上げるAdobe Systems 最高技術責任者のケビン・リンチ。10年以上ウェブ業界の発展を牽引してきた朋友どうし
本日の目玉はやはりアドビの大きな戦略転換である「Adobe Creative Cloud」の発表だったわけですが、転換が大きすぎて会場の参加者、とくにノリがいいはずのアメリカ人までもが「キョットーン」としていました。
アドビがアプリ、フォント、もろとも制作環境をクラウド上に構築することを提案したということは、ますますクリエーティブ業界の「メインフレーム」だった「印刷所」という存在が軽くなり「受発注作業」の構造が変わらざるをえないということを意味しています。
もっと乱暴な言い方をするとアドビはこれまでのアドビをぶちこわそうとしているわけであり、これまでのワークフローをある程度捨ててしまえと我々に提案しているのであり、それにあたってアドビもけっこうリスクをとって商売の仕方を変えてしまうよ。と宣言した、ということになります。
これからクリエーティブに関わるあちこちの業界でスクラップ&ビルドが起きるでしょう。
それでもかまわん、それしかない。という決断を規模の大きいアドビという会社が下したということは、アドビはなんだかんだいって技術の会社だという感想をもちました。
これからはクリエーティブなアイデアが、ひとりひとりのものになる。ということなのでしょう。
ではまた二日目に。