2015/02/27

モバイルウェブ最前線 レポート

2015年2月25日開催のプライベートカンファレンス「Google for モバイル アプリ Google と切り開くアプリ ビジネスの未来」のセッションレポートです。

「モバイルウェブ最前線」
デベロッパー アドボケイト
北村 英志

モバイルではユースケースを常に考えたコンテンツが求められる

- 常時on
- 移動
- ネットがつねに不安定
- バッテリーに限りがある
- デバイスセンサが付いている
- タッチで操作
- スクリーンサイズに限りがある

DEMO

meta name theme color
ブラウザヘッダーの色を変更する方法。

web manifest 
App install banner なんども訪問したUSERはChromeがHomeにページへのランチャー追加をうながす機能

Cache API (Chromiumで実装版)
オフラインでもWebが見られる機能。Google I/Oのページが対応している

Push/Notification APIは、ユーザーが許可するとPush通知を送る機能。サイトを開いていなくても機能する
CacheやPushはService Workerの技術。バックグラウンドプロセスとして動作する。


次にコンテンツを提供する人にこそ活用してほしいリソースを紹介

表示速度とUXをGoogleの基準により定量化。サイトを瞬時に診察して質を数値で示す。

マルチデバイスのベストプラクティスを掲載している。

優れたモバイルウェブの雛形としてだれでも活用できるリソースを公開。開発のプロセスが楽になる。

最近、Android System WebViewをGoogle Playでリリース。
β版のWebViewの機能をためしたいときなどネーティブアプリに組み込むWeb部分の確認に便利。
Google Playでダウンロードできる。
https://plus.google.com/communities/105434725573080290360

https://play.google.com/apps/testing/com.google.android.webview

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.webview&ah=GwFoUGEdwq3hB3Yzqeaiqr5FIiU

https://code.google.com/p/chromium/issues/entry?template=Webview%20Bugs

以上

モバイルWebの最新事情のショーケースでした。
トレンド的な話題やリソースをまとめて紹介してもらえたのでナウな事情にサクッとキャッチアップできました。

講演準備中のEJK

2015/02/26

Google for モバイル アプリ Google と切り開くアプリ ビジネスの未来 基調講演レポート

基調講演をざっとレポートします。

Google と切り開くアプリ ビジネスの未来」
Google Play アジア太平洋地域統括副社長
クリス ヤーガ

アジアは世界の中でもモバイル1stが顕著な地域。
Androidは現在も毎日150万台アクティベートされている。
Nexus Playerの発売を控え、GoogleはPlay上のアプリ、映画、書籍のコンテンツの活用の場を一掃押し広げる。

世界でアプリは毎日20億ダウンロードを記録している。
日本は世界でもアプリの売り上げTOP5の地域に入る。
特にゲームメーカは重要なPlayerで、日本のアプリはここ数年で日本の外でも以前より4倍もの売り上げを伸ばしている。

今後ユーザーエンゲージメントを高めるためには(ユーザーの長期的な幸福を目指すという意味における)「アプリの品質」がより強く問われるようになる。
また、ユーザーの限られた時間、スクリーンサイズを考量したインタラクションが重要だ。

そのインタラクションのスタンダードがMaterial Designだ。

Money Forward(家計簿アプリ)は2014年10月にMaterial Design対応してからたった2ヶ月で120%DAUを向上させた。

Fril(フリル)は2014年10月に対応、その後2015年には2週間のリテンションが20%向上した。

「アプリ ビジネスを成功に導くための Google の統合的ソリューション 宣伝・分析・収益化」
モバイル ディスプレイ広告製品開発本部長
ジョナサン アルファネス

JOE Inc.の事例を紹介
Googleがベンダーと直接やり取りしてアプリのグローバルマーケットにおけるプロモーション施策をコンサルする様子を動画で紹介。Googleは個別対応するという点を強調。

ほかに

といったサービスと連携しているとのこと。

収益を上げられるアプリのほとんどはフリーミアム。
まず無料でダウンロードしてもらい、ユーザーのアプリ内動向を見極めた上でアプリ内課金に挑戦するスキームが成功しやすい。
アプリの中でユーザーどのように好んで行動するのかに注目して正しい収益化を行うためにはGoogle Analyticsの活用が欠かせない。
目的はプレミアムユーザー(アプリに対しお金を支払った経験のあるユーザー)をエンゲージすることに集中すること。

ユーザーのセグメント化が重要。
  • アプリを持ってない人
  • アプリに関心のある人
  • 課金できそうな人

それぞれセグメントして広告を出す
モバイル広告は「量」でなくユーザーの質を見るマーケティングに変わってきた。

アナリティクスの2大新機能は
  • iOSのリポーティングも可能になったこと
  • 複数デバイス(Appからウェブ。ウェブからまたAppなど)にまたがるコンバージョンを測定できるようになったこと

Admobのメニューにはオーディエンスビルダーという機能があり、ユーザーのセグメント化に効果がある。

memo

「モバイル アプリを支えるGoogle Cloud Platform のビジョンと展開について」
Google Cloud Platform Product Management 本部長
グレッグ ディミチュリ

事例としてinstacartの説明

以上

会場全体の雰囲気的にはGoogleのイベントらしく開発者が多かったようにおもいます。
自社サービスのプレーヤーと受託開発の内訳は不明ですが、マーケティング的な内容の人気も高かったです。
セッション内容は網羅的で、開発者が知らなそう、かつ、情報収集がめんどうくさそうなデザインやマーケティングの比較的新しい内容をざっとコンパクトに紹介しているかんじでした。
で、帰ってから早速、そうかーGoogle Analyticsをちゃんと導入して..と、サービスのスケールに合うタイプを見たら月額150万から...。
フリーミアムからのダイナミックなマネタイズの実例をまざまざと見せつけらた瞬間でした。さすがです。

2015/02/24

Developers Summit 2015 フォローアップ

ご参加くださったかたありがとうございました!
資料を公開したあと、テクノロジーを駆使したものづくり 界最強のファシリテーターでありプレイヤーである安藤幸央さんに、講演で触れた「むずかしいこと」の解決の糸口を教えていただきました。

以下ゆきおさんからのメッセージ

僕らが心がけているのは

●ネガティブな指摘をする時は、改善案とセットでする。
その改善案がショボくてもいいので。
単に細かなミスや間違いを探して指摘するのではなく、
事の本質をとらえ、どうしようとしているのに、出来ていなくて、
何が足りないのか、指摘して「あげる」ようにする。
代替案を一緒に考えるところまでつきあう。

やの:代替案を出せよ!というだけでないのが理想的!

●ネガティブな指摘の時、人と問題は切り離して考える癖をつける(全員で)

やの:これなかなかむずかしいんですよね。人のせいにしたほうがはるかに心理的な負荷が下がるのですぐそうしたくなる。でもそれやっちゃうとチームの未来も自分のうつわもちいさくなっちゃう

●開発者が実装が簡単な方に流れたり、標準の部品や標準APIで出来る範囲でしか対応せず、逃げたがるには一理あって、実装の面倒さだけでなく、その後のメンテやバグ対応、バージョンアップの際の面倒さまで想像してしまうから。
Pros & Cons (利点/欠点)と、必要作業項目リストを書き出して、
それでもやった方がいいのかどうかを、皆で納得する。
時にはコストをかけてもやった方がいいこともあるし、
逆にそれだけのコストをかけるのが見合わない方法、後回しにした方が良いこともあり。

やの:この後先を考えた計画こそじつはサービスデザインの最適化に直結しているんですよね。そのあたりをデザイナーもちゃんと理解しないといけないと考えています

●開発者がコストを下げる事ばかり気にするのを避けるために、
実装のことを全く考慮しない「デザイン会議」と、
いかに工夫して、どう実装するのかを考える「実装会議」を
分けて実施する。その後、冷静に擦り合わせ。
デザイン会議も、実装会議も、デザイナー&エンジニア、双方が参加する。

やの:これ大事。お互いの見識をちゃんと把握して、わからないことはしっかり質問する

●権限を振り回す人対策としては、
ドット投票(一人2票もって、好きな案に投票する。
同じ案に 2票でもバラバラでも良い)
権限を振り回すえらい人には、少し大目の 3~4票持たせて、
自分の影響力が他の人よりも強い優越感を感じさせつつも、実はけっこう民主的に良い案が生き残る方法

やの:具体的!堂々巡りになりがちな会議に決着がつきますね

●「ポニー会議」と呼ばれる、偉い人用の会議を設定し、早いうちから意見を取り入れたかのように振る舞う。
(ポニー会議:子供が子馬欲しい!とわがままを言うことから)

やの:これしらなかったです。アップルのやりかたなんですね。組織でデザインするのって「提案を通す」妙技なくして進めないので、こうした目線は必須ですね

●言った言わないの根拠のために議事録は大切だが、
実際のところ、状況は刻々と変化するので、最初に思ったことが、常に最後まで正しいとは限らない。
ある考えにこだわるのではなく、常に正しいのか検証し続ける。

意見をひるがえした人を批判しないで、ちゃんと理由を聞くようにする。

やの:デザイナーってすぐれたファシリテーターでないとつとまらないと最近強く感じています。なにかを「通す」ことにこだわらず、人の話をちゃんときいて、かといって開発を止めないスピード感をやしないたいと思いました。ありがとうございました




2015/02/06

育児休暇明け1週間

出産前後からおよそ半年間休んでいましたが、娘が4ヶ月になり首がすわったので仕事に復帰しました。毎日のスケジュールはこんなかんじ

6:00-7:00 起床 朝食準備や自分の準備
8:00 子供らの世話。掃除や片付け
8:30 外出
9:00 託児所到着
9:15 出社
16:00 退社 お迎え
17:00 買い物など済ませて帰宅
18:00 夕飯作成しながらおふろなど
19:00-20:00 子供らに食事させて赤ん坊は寝かしつけ
20:30-22:00 片付け、洗濯
<< 夫が夜帰宅する場合は再度夕飯準備 >>
23:00-0:00 ミルク
3:00-4:00 ミルク 起きたついでに乾燥した洗濯ものの片付け
6:00 起床

長男のならいごとがある日は夕方から1時間くらい押すので赤ん坊のお風呂時間が狂い、寝かしつけまでバタバタになってしまうところが難点か。
時短勤務のため一瞬たりとも無駄にできず、今週は勤務時間内で一度もトイレに行かなかった点が自己管理として問題。
夏になったら洗濯は早朝に回して分散しがちな夜の家事の時間を少しまとめられたらいいな、と思う。
あと1年くらい仕事量は可能な限り現状維持に努めたい。
夜ミルクが無くなったらもうちょっと早く起きられるかも。