2018/05/08

母性大放出祭り。シェイプ オブ ウォーター&ワンダーウーマン


出張移動時に2作鑑賞しました。
どちらも大作らしい豪華さと作り込みの執拗さがある素晴らしい作品でした。
たまたま適当にこの2作選んだのですが、なんか、共通して、男性の登場人物(キャストがではなく、話の中においてのキャラという意味)が、、、なんというか魅力がイマイチというか、、、女性キャラのオマケみたいな印象で興味深かったです。

ワンダーウーマンは女人一族アマゾネスですから装甲下着で大暴れですし男性が影薄くなって全然当たり前なんですけど、なんかこう、小理屈なく「ほらあああああ!!!赤ちゃんがかわいそうじゃあないのおおおおおお!!」みたいな感情で衝動的に動くって女性の根源的な良いところだと思うんですよね。で、ワンダーウーマンってそういうキャラで、うおおああああ!飛行機おっこってきたじゃあ無いのおおおお!!ってスパイ小僧助けてズドーンと惚れちゃって、そのまま一直線に世界助けるぞおおおおお!ってドカドカ走ってくとこなんか世界中の母性エキスを凝縮した「アーマード母さん」という感じでした。
なんでしょう。昔はこういう人ザラにいたとおもうんですけど、最近減った気がする。世界には母さんが足らんのですよきっと。

で、シェイプ オブ ウォーターのほうは「半魚人に惚れるアラフォー」というテーマそのものがキワモノっぽいのでよほど綺麗に理想化されたラブストーリーなんだろうと思ってみてみたら、私が年取ってるせいかもしれないのですが、こっちもなんかえぐいほど母性の噴出を描いたような印象を受けました。
弱った魚人を見てギュッと心を掴まれるって、征服欲とかとは別になんらかの危機に瀕した生物全般に対してほとんど脊髄反射で突き動かされる「母性」というやっかいなセンスのなせる技な気がします。自分もそういうことがたまに起こりますけど、何かを欲しがられると慌てて差し出しちゃうんですよね。母性ってやつは。

そのように母性の存在を際立って感じてしまった理由の1つが男性キャラのいけてなさです。
体の芯から湧き上がるかのような女性キャラの「ワシが助けるぞい!!!」大放出の脇で男性キャラはといえば、組織や国家がどうのこのだからこの私はこうするべきである。だとか、嫁にねだられるまま高い車を買える俺ちゃん優秀とか、老いや孤独を怖がったりとか権力を欲しがってみたり弱いものをいじめてみたりともう、脳みそばっかり活性化してちっとも心が無い...
.。もうね...。この男子たちダメね...。半魚人いいよ...。黒目がちでキュピ?ってしてひとりじゃいろいろできなそうだけど肉体的セクシーさもあって、相手の考えていることを知りたい、心を通わせたい、って顔するもの。そりゃ抱かれたくもなるわ...。という。

なんでしょうね。理屈ばっかりこねてる男性キャラと気持ちで動く女性キャラというコントラストは世相を映してるところあるのでしょうか。こういう作品が生まれるというところに、世の中の母性に対する渇望のようなものを垣間見た感じがいたしました。

基本データ

ワンダーウーマンはDCコミック原作のアメコミスーパーヒーローもの。バッドマン枠なのでちょっとシリアスというか「やっちまえー、おー!」的なマーベル組よりちょっと悲壮感あるタイプのほう。監督はパティ・ジェンキンス。女性が観るとスカッとするといった前評判も聞きつつでしたが、確かにアマゾネス軍団が重装備で戦闘するシーンなんかは美しくて素敵でした。

シェイプ オブ ウォーターはギレルモ・デル・トロ監督、脚本、原案によるオリジナル作品。職人的クリーチャー役者(クリーチャーのマスク被っていることが多くて地顔が判別しにくい)マイケル・シャノンが半魚人役でアカデミー賞を受賞したことで話題になりましたね。ダグ・ジョーンズの本職はパントマイマーなせいでか、動きが超セクシーです。

1 件のコメント:

TOMOZO さんのコメント...

こんにちは。いつも読ませていただいています。
「シェイプ・オブ・ウォーター」、アメリカでは「強権的で特権を有するマッチョでミソジニーな白人男にマイノリティが対抗」といったちょっぴり鉄板なテーマと理解されているとおもっていたのですが(そしてハリウッドで好かれて作品賞も取った)、「母性」という視点は新鮮でした。
あとわたしは、この映画、ごく普通のおばさんのセクシーでないセクシャリティを描いた映画として記憶にのこっていいと思います。
突然失礼いたしました〜。好きな映画だったのでついしゃしゃり出てしまいました。