2015/05/14

小学生が考えた、BBA(ババア)の価値

先日息子(小学校六年生)といろいろ話していて、あんたはどんな人と結婚したい?と訊いたところ

「まず、若くてー、美人でー、なんでもゆるしてくれる人」

というので笑いました。

「でも...。美人だといろいろきつくて、ゆるしてくれないことが多いようなきがするな...だったらまあ、若くて、なんでもゆるしてくれるだけでいいや。」
「ケッ...。小学生バカだな。ママは若い女の子にはないもの持ってる。ちゃんとした仕事と、金だ。」
「ハッ...。バカだなママは。そんなもんふつうだれもよろこばないんだよ。ママみたいなババアはね、相手のことをなんでもゆるす、ゆるいきもちが一番だいじなんだよ。」
「ハァ?ママもちょっと前は30代だったしいまも30代んときとたいしてかわんないし金や仕事だってだいじなんだよ。」
「あのねえ...30代も40代もおんなじ。ババアはババアなの。いちいちぐちゃぐちゃ言っちゃあダメなんだよ。男は、どーんといきる(意味不明)。あ、(ワンピースの)メリー号の最後のとこ読む?ぼくこのシーンだいすきなんだよなあ。ババアにはわかんねえだろうなあ。」
「てめえそうですか。ババアの価値は、やさしさかあー。へー。」

と、言いながら、単にものわかりのいい人間になぞなるものか。と、おもいました。


2015/05/05

子育てしながら書籍を執筆する方法

最近新刊著書を執筆し、もうすぐ発売になります。
企画の立ち上げから約1年近くかかってしまいましたが、なんとか出来上がり、よろこびもひとしおです。

企画スタート時は妊娠5ヶ月くらいでした。その後出産し、娘もやっと今月で8ヶ月。
出産直後1ヶ月間はさすがに体調も万全でなくまるっと休みましたが、日々ちょっとずつタスクをこなせばなんとかまとまった仕事ができるものだなあ。

執筆するにあたり気をつけたこととかを思い出のために書いておきます。

1.配偶者と部屋を分ける
何を急に...と思うかもしれませんが、配偶者がいて、家で自分の仕事をする場合これがけっこう重要です。
仕事から帰り、疲れて布団に横たわった数時間後ゴソゴソと起きだす嫁さんは結構クレームの対象になります。自分ごととして考えても、どんなに褒められた理由であれこっちがゆったりしてるタイミングで嫁や夫が夜中や早朝、仕事に励む姿というのはぶっちゃけ迷惑でしょう。寝る部屋は別にしたほうが気兼ねなくいろいろやれます。
私は部屋が別なおかげで4時起きでごそごそやっても誰にも迷惑をかけずに済んでいます。

2.毎日ちょっとでもすすめる。ゼロの日をなるべく作らない
10分でも20分でも時間ができたら原稿に目を通すようにしていました。あたりまえですが、少しずつでも成果は成果なので、1日でも早く完成に近づきます。また、コンスタントに執筆しているほうが章ごとの関連性とかもすぐ思い出せるのではかどる気がしました。

3.ラップトップで充電しないで作業する
うっかりすると子供は泣くし寝不足で体力が落ちているせいで集中力も散漫になりがちです。そんなとき充電しながらゆったりやってると効率が下がる気がしました。そこであえて充電せず「こっ...この充電が続く限り作業をし続けるのだ...」という環境に追い込みます。すると、自然と集中力も続く気がしました(気のせいかもしれないけど)。

4.休めてないことを自覚しない
しっかり休まないと頭脳労働できない...という思い込み(いや、ホントかもしれないけど)を捨て、万年ビバーク状態(子供の夜泣きやら授乳やらでまだ3時間以上連続して寝られません)を受け入れ、すきま時間を活用すればたいがいのことはできるようです。
そんなの続かないわい。と、12年前長男を産んだ時も思いましたがまだ当時とさほど変わらず(疲れやすくはなったけど)生きているので、あと数年は続けられるんじゃないかしら。(´∀`*)ウフフ
とにかく休むこととかゆっくりホゲホゲするなどという、あたかも蜃気楼を追う砂漠の旅人のようなマインドを捨て、目の前の2時間とか1時間喜んで「おー寝たなー」とか言ってればなんとかなるみたいです。

以上、書籍執筆のためというか、日々私が心がけていることとかです。
あと、今回の書籍執筆貫徹に際しては非常に優秀な編集担当者のかたが、私がやりやすいように作業をまとめてくださったり、図版の作成をお手伝いしてくださったりしたことが強力に作用しております。
だいぶアートディレクションに助けられている構成だし...普段もそうだけど、チームに恵まれたことは本当にラッキーでした。(∩´∀`)∩ワーイ

これからも毎日ちょっとずつ仕事がんばろう...



これを書きましたー!

2015/05/01

昼間のヒルズの意識高い話

タダ券をもらったので、ヒルズの高級中華料理店に行った時のこと。
ひょろメガネでシャツだけどノーネクタイのこざっぱりした兄ちゃんふたりと、官僚みたいな無個性だけど腹回りの図太いスーツ姿のおじさんが入ってきた。

おじさんはテーブルに着くなり
「いやあ~昨日までシンガポールで連日中華ぜめだったからさあ。飽きちゃったよ。中華。ねえ(ウェイトレスを呼びながら)これから向かいの寿司屋に移動してもいい?こまるよねえ~。そんなことしちゃ、いやだよねえ~。」
ウェイトレス「いえ…お席の状況確認して参りましょうか?どうされますか?」
「じょーだんだよじょーだん~~」
と、いうやりとりのあいだこざっぱりたちは猫みたいに黙って座っていた。

注文を済ましてからこざっぱりAが「いかがでしたかシンガポール。長く滞在されたのでしょうか..」と。おじさんはいやいやたったの2日間。ちょっと出資先とね。うーん。ここ、昔はもっとメニューも多くていい店だったんだけどなあ。おれがよく通ってたころはさあ。と、言いながら靴下になった足をバタバタさせている。さっき膝に置いたのにもう床に落ちてしまったナプキンの上に、脱ぎちらかした靴が乗っかった。

こざっぱりBはおじさんの好みを訊いたりして注文を済ませながら、そろそろアーリーステージも終わりなので我々も次の動きを考えなければならないうんぬん。
おじさんは、そういえば知ってる?中国人は小籠包に酢かけて食わないんだよ。とかヨタ話がしたいようでシンガポールのあそこのあれはうまいみたいな話をし続ける。
いやあ、僕は食べたことないですが…とこざっぱりはなかなか話したいことが話せないのがいやなのか、おじさんのがらっぱちな態度に気圧されてるのか、相手のペースに合わせないようにタイミングをずらしながら押さえ気味のトーンで話し続ける。

食事が進むとおじさんもおとなしくなってきた。
このあたりでこざっぱりBが「…ところで、スタートアップが次に着手する分野としてはやはり、農業であるとか、第一次産業、あるいは工業であるといった既存分野に対し新しいサービスを生み出すところかとは思いますが、それがVC様の時間軸に合うかどうかは別として、流れというか可能性というところですが」
などといろいろ言ったところ、おじさんは「うーーーーーん」とお腹いっぱいになったんだか、豪放磊落なグルーヴに合わせてこない若造の生真面目なだけでつまらない態度に寂しくなっちゃったのか、変な声を出した。

「どうだろうね。サービスは、もう…いいかな。最近じゃ、私なんかの周りやね、シンガポールだと、みんな新技術の研究。R&Dに対して直接投資するからねえ。
そう言って、「あー。シュウマイ食べたいな。」と追加注文したらウェイターが「みなさまも他に麺物や炒飯などいかがでしょうか?」と勧めてきてこざっぱりたちは「あ、僕、チャーハン。」「あ、僕も、チャーハン」

タダ券で食えるのは団子3つと汁そば1杯程度なのでこの辺で食べるものもなくなった私は帰ったわけですが、商売の世界は今も昔も、ネクタイをしたいっけんゲスいがお金と仲のいいビジネスマンと、技術開発に勤しむ研究開発者が回しているのかもしれないなあ。スタートアップだなんだといってあたかも新しいルールで何かが回っているみたいに、外からは見える世界も、そういう根っこのとこは変わんないのかもなあ。などと勝手に想像しました。

中華料理は美味しかったです(※半分くらいフィクションです)。


中華ぁ〜料理ぃ〜ってとこが大好きなんですが、いまや清志郎が一緒に歌わないと寂しい曲になってしまったね。