2007/11/18

死体写真とパッケージ

しばらくタイに行っていた旦那が帰国して、何気なく吸っていたタバコを見て仰天。パッケージに死体写真です。簡単に説明しますと、日本ではタバコのパッケージに「肺気腫を悪化させる可能性があります」とか書くことが義務付けられましたよね。それとおなじレベルで「こんなんなっちゃいますよ」という写真を表示することが、タイでは義務なんだそうです。
が、その「こんなん」が大迫力です。
まず、L&Mのパッケージですと、口唇ガンでしょうか。黒く泡だった患部が痛いです。それより強烈なのはLUCKY STRIKE。日本でもファンが多いとおもうこのメジャー物件ではこれもガンでしょうか。真っ黒くなった肺。しかもべろっと胸部の肉をひんむいて中身をあらわにしたグロ写真をフィーチャーしてます。
しかもカートンのボックスにも「これでもか。これでも吸うか。いや、買うか。」というくらいの連弾でもって、ノドに管した瀕死の人間の姿を。すげえ。こんなパッケージ見たらタバコまずくなるよ。しゃれたパッケージでのんきに売ってる日本のタバコと中身は一緒だよ。まあ百聞は一見にしかずということで、どうぞご覧ください。クリックすると驚くほど拡大されます。




ところでタイではタバコって相当嫌われてて、テレビで吸ってる人を映すこともできんくらいです。
ニュースとかで一服してる人が映りこむと、エロいくらい顔中モザイクだらけになります。
なのに、交通事故死したバイクの兄さんの無惨にも原型をとどめない姿や、黒こげになった人、理由はわからないが亡くなったとみられ真っ白になっている子供の横で泣き崩れる両親など、遺体はばんばんニュースで流れます。コンビニでそこらの雑誌をなんとなく手に取ると、恋人に何十個所も刺されて死んだタレント。という見出しの下に変わり果てた本人のご遺体。という具合です。なんせ「最後にはこうなります。」というのを「とくとご覧ください」という気質であります。不思議です。
シリラート病院の資料館みたいなとこにも「こいつは生前女性を犯して殺しました」というテロップ付きで、レイプ魔のミイラをさらしもんにしてあるしなあ。制裁の意味を込めて、か。とおもえば「で、これがその犯された女性が死んだとき来ていた服です」といって、刺し傷だらけで血まみれの服を隣に陳列したりしてるし。なんか、制裁でもないような。「まあそれもこれも、資料ですから」って感じ。
見てるタイ人の反応もいたって普通。「うわー。やだー。」って感じで薄ら笑いして叩き合うという。
世界は広いっすね。